李大統領は会談で、パナマ運河の拡張をはじめ地下鉄、鉄道、多目的ダムの建設など、パナマ政府が現在進めている各種インフラ拡充事業に韓国企業が参加できるよう、支援を求めた。
マルティネリ大統領は、韓国企業がパナマの資源とインフラ開発分野に進出し、開発経験を伝授することを期待すると述べた。特に同国の鉱山開発事業に言及し、韓国企業を含む競争力ある海外企業がより円滑に参加できるよう、鉱業法を迅速に改正する考えを示した。
これに李大統領は、パナマの電子政府構築を引き続き支援していくとともに、知識共有事業を通じ、韓国の開発経験をパナマに伝授すると応じた。
また李大統領は、韓国政府の北朝鮮核問題解決努力に対するパナマの支持と協力に謝意を示した。マルティネリ大統領は、今後も北朝鮮の非核化進展に向け協力すると約束した。
このほか両首脳は、6月の李大統領のパナマ訪問で、自由貿易協定(FTA)の早期締結に向け努力することで合意したことを改めて確認した。あわせて、中米統合機構(SICA)などを通じた韓国と中米諸国の協力拡大が必要との考えで一致し、来月ソウルで開催される20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)の成功に向けた案なども論議した。
両国の経済官庁は、首脳会談直後に両首脳が臨席するなか、両国間の二重課税を防止する協定に正式に署名した。これとは別途に、釜山港湾公社とパナマ海運庁が海上貿易量増大に向けた協力了解覚書(MOU)に署名した。
パナマ首脳の韓国訪問は今回が初めて。李大統領は「パナマ国家元首初の訪韓となった今回のマルティネリ大統領の訪問は、両国関係発展の大きなモメンタムとなる」と評した。
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