【ニューヨーク23日聯合ニュース】北朝鮮による韓国・延坪島への砲撃を受け、金融市場の不安が高まっているが、韓国の信用格付けが直ちに引き下げられるようなことはないとの見通しが示された。
 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のチェンバース格付け委員長は23日、聯合ニュースの電子メールインタビューに対し、「北朝鮮の挑発が韓国の国際収支や信用を測る指標にダメージを与えるとはみていない」と述べた。S&Pの韓国に対する信用格付けには、こうした北朝鮮の軍事攻撃リスクも含まれていると説明した。
 北朝鮮の軍事的挑発が北東アジアの安定を阻害し、金融市場を不安にさせる悪材料ではあるものの、過去に黄海で起こった南北の海戦、ことし3月の北朝鮮魚雷による韓国海軍哨戒艦沈没事件などを考慮すると、韓国の信用を大きく損なう突発的な悪材料とはみなせないとの見解だ。
 こうした発言から、今回の事件だけで海外投資家が投資資金を引き揚げたり、格付けが引き下げられる可能性は小さいとみられる。
 これに先立ち、北朝鮮が韓国領を砲撃したことが報じられると、韓国株式市場の夜間取引で、株価指数先物は下落傾向を示し、米ニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均指数は1.27%急落した。欧州の株価も大幅に下落するなど、全世界金融市場が打撃を受け、大きく揺れた。

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