【ソウル25日聯合ニュース】韓国軍当局は北朝鮮軍が民間人を攻撃した場合に対応する交戦規則を設ける計画だと伝えられた。
 政府高官筋は25日、国連軍司令部が1953年に制定した現行の休戦時交戦規則は、軍人と軍人、軍隊と軍隊の衝突時に戦争拡大を防ぐという趣旨で作成された作戦例規のようなもので、民間人が攻撃された場合に適用する交戦規則がないと指摘。これを盛り込むよう規則を改正する計画だと明らかにした。民間人攻撃に即時に対応発砲したり、民家の爆撃に同等の武器で応酬するなどの内容を取り入れるという。間もなく韓国軍合同参謀本部、在韓国連軍司令部、韓米連合司令部が改正に向けた協議を始める計画だと伝えた。
 これと関連し、北朝鮮が韓国・延坪島に砲撃を加えた23日、合同参謀本部軍の軍事指揮本部を訪れた李明博(イ・ミョンバク)大統領は、シャープ国連軍司令官(韓米連合司令官兼務)とテレビ会談し、交戦規則改正の必要性を提起した。これにシャープ司令官は、韓国が協議を要請すれば積極的に検討すると答えたという。
 ある軍関係者は、改正更正規則に対応の水準を明確に記し、必要があれば戦闘機を利用した空中爆撃も可能だとする内容も含めた、積極的な水準に補完することを検討していると話した。
 政府は25日午前、李大統領の主宰で安保経済点検会議を開き、北朝鮮の延坪島砲撃を受け、交戦規則を全面的に補完することを決めた。既存の交戦規則が戦争拡大の防止を念頭に置いているため、対応にやや消極的な面があったとの評価が出ており、今後は北朝鮮の挑発に対応する発想自体を変えられる交戦規則を整えるべきだとの方向で意見をまとめた。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0