【ソウル2日聯合ニュース】米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)は1日、情報統制が厳しい北朝鮮でも、エジプトで起きている大規模な反政府デモの様子が住民に伝わっていると報じた。
 北朝鮮事情に詳しい米国人事業家はRFAに対し、「海外で発生したことは携帯電話で素早く伝わっているため、北朝鮮住民もエジプトでの反政府デモを知っている」と述べた。海外各地に滞在している北朝鮮人がエジプトのデモを北朝鮮内の家族や知人に伝えると、これがまた携帯電話を通じて広がったという。また、同実業家は海外に駐在している北朝鮮関係者の話しとして、北朝鮮当局者もエジプトのデモを気にしており、緊張しているようだったと話した。
 RFAによると、北朝鮮住民が使用する一般的な携帯電話は国際電話と違い、完全に統制できないため、エジプトの反政府デモをはじめ、世界各地の情報が素早く伝えられているという。携帯電話以外にも、北朝鮮住民が視聴する韓国のニュースもエジプトの反政府デモを知らせるのに一役買っていると説明した。  
 ただ、ある北朝鮮脱出住民(脱北者)によると、「海外に滞在する北朝鮮人は高い通話料のため、本国の家族に直接電話するのは難しい。また通話も100%盗聴されることを知っており、海外で発生した反政府デモを伝えるのは難しいだろう」と話した。

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