【ソウル23日聯合ニュース】北朝鮮の国防委員会検閲団は23日、「真相公開状」を発表し、昨年11月の韓国・延坪島砲撃は、韓国側の砲撃への応射だったと改めて主張した。朝鮮中央通信が報じた。
 公開状は、北朝鮮軍は軍事的衝突の防止と朝鮮半島の平和と安定維持のため11月23日8時に韓国軍に電話通知文を送ったが、韓国軍が延坪島に配置している武力を動員し、北朝鮮領海に発射したと主張。「祖国領海に先に発射してきた好戦狂をそのまま黙認する軍隊はない」と、延坪島砲撃を正当化した。
 こうした公開状を発表したのは、9日に開かれた南北高官級軍事会談開催に向けた予備会談(実務者による会談)が、韓国哨戒艦撃沈と延坪島砲撃事件のため成果なく終わったことで、その責任を韓国側に転嫁する狙いとみられる。
 公開状は、韓国の延坪島砲撃は黄海上で軍事的衝突を起こし、南北共同宣言と南北首脳宣言を無効化するとともに、この水域を対決と衝突の場にしようという企てだと主張した。その背後にいる操縦者は米国だと、韓米責任論を改めて持ち出した。
 また、「わが軍隊と人民は天下に二つとない同族対決分子の悪らつな策動を砕き、北南(南北)関係改善と朝鮮半島の平和と安定を保障するため、引き続き最善を尽くしていく」と述べた。
 北朝鮮は昨年11月2日にも、韓国哨戒艦撃沈事件に対する国防委員会検閲団の真相公開状を発表し、同事件は自分たちの犯行ではないと主張している。

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