【ソウル14日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、朝鮮赤十字会が日本赤十字社の近衛忠てる社長に哀悼の言葉を伝えたと報じた。
 張在彦(チャン・ジェオン)朝鮮赤十字会委員長名義の電文で、「貴国の東北部地方で発生した前例のない地震と津波により、多くの人命被害と物質的損失があったという不幸な便りに接し、朝鮮民主主義人民共和国赤十字会の名であなたと被害者、その家族に深い同情と慰問を伝える」と述べている。また、日本赤十字社の積極的な努力により、被災者の生活が1日も早く安定することを願っていると伝えた。
 日本の地震被害に、北朝鮮が哀悼の電文を発送するのは、極めて異例のことだ。日朝国交正常化に向けた対話の再開などを考慮した和解のジェスチャーと受け止められる。
 また同通信はこの日、東日本大震災の被害状況について詳細に報じている。NHKの報道内容を引用し、「14日午前現在、1600人余りが死亡し1万人余りが行方不明となっており、38万人以上が避難した」と伝え、地震で12~13日に福島第一原子力発電所1号機で2度の爆発があり放射能が大量に漏れ、最高で160人が被爆したと推定されると報じた。爆発後の放射能の数値や、1号機を中心に半径20メートル以内の住民に避難指示が出されたなどとも詳しく報じている。ただ、3号機の爆発には触れていない。

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