【ソウル4日聯合ニュース】貯蓄銀行の不正融資や金融業界の不正に金融監督院職員も介入していたことを受け、李明博(イ・ミョンバク)大統領が4日午前、事前の通知なく金融監督院を訪問し、同院の職員を叱責した。
 監督院は貯蓄銀行が相次いで営業停止になったことと関連し、監督の甘さや不正が指摘されている。李大統領は、金融監督を行う側の監督院だが、金融監督を受ける側の立場から見れば、かなり以前から悪しき慣行と組織的不正があったと叱責。今回の不正融資問題について、李大統領自身も国民も、憤怒の前に悲しみを感じていると述べた。
 李大統領は、今回の問題を「監督機関が見つけることができなかったのか、見つけなかったのかは分からない」としたうえで、10~20年以上前からこうした慣行は目に見えないところに存在しており、それが積み重なり、このような問題として発生したのだと指摘した。今は目に見えなくとも、あちこちに不正や問題が潜んでいるはずだとし、監督院は組織最大の危機に直面していると述べた。これは政府の指摘ではなく国民の指摘だと強調した。
 また、金融は信用が命だが、信用を監督する機関の信用が墜落すれば、それは重大な危機であり、すべての金融産業に関係するものだと指摘した。

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