【ソウル聯合ニュース】韓国で南北軍事境界線に近い北西部の喬桐島に駐屯する海兵隊兵士が17日早朝に、アシアナ航空の旅客機(乗客乗員119人)を北朝鮮機と誤認して射撃を加えた事件が発生した。
 軍関係者などによると、兵士2人は同日午前4時ごろ、未確認飛行体を北朝鮮機と誤認し、計99発の警告射撃を行い4時5分に上部に報告した。ただ、アシアナ航空側はルート逸脱はなかったと説明しており、今回の射撃が今後別の問題をもたらす可能性があると懸念されている。
 一方、海兵隊関係者は、警告射撃は飛行体を照準射撃するものではなく、飛行体前方7~8キロメートルの上空に向け射撃すると指摘。今回の射撃でも旅客機は銃弾が届かないところを飛行していたと説明した。
 民間機の安全問題のほか、韓国軍の安易な対応も指摘されている。今回の誤認射撃は25分後に民間機であることが確認されている。裏を返せば、25分間に韓国が行った対応は兵士による警告射撃だけだ。
 これに対し、軍関係者は「兵士の報告と同時に該当部隊の対空火力はすべて射撃態勢を整え、戦闘配備を完了した。空軍機で対応しなかったのは空軍の中央防空統制所(MCRC)がすべての状況を統制していたためだと説明した。
 また、兵士らの状況判断にミスはあったものの、決まった指針に基づき対応したのは明確だとし、今後も対北朝鮮警戒態勢を徹底して維持しながら、再発防止のため教育を強化する方針だと明らかにした。

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