申大使は20日、東京駐在の韓国特派員と懇談会を行い、「日本が強く交渉再開を求めているが、交渉のためには環境づくりが模索されるべきだ。韓国としては経済的側面での利益均衡問題で悩んでいる」と説明した。
これは韓国の対日貿易収支が大幅な赤字を記録している現段階でEPAを締結すれば、韓国側が大きな損失を被るだけに、日本側から交渉再開の環境づくりのため適切な措置を取るべきだという意味に解釈される。
領土問題と関連しては、「独島は韓国が実効支配しているため、紛争地域にしようとする日本の意図に巻き込まれてはならない。日本の動きを見ながら対応していく」と話した。
「朝鮮王室儀軌」(朝鮮王朝時代の祭礼や主要行事を絵や文で記録した書物)などの返還に関する韓日図書協定については、批准手続きは完了したが、返還に向けた細部的な手続きに時間が必要だと説明。迅速な返還に向け努力するとした。
韓日の外交懸案としては、李明博(イ・ミョンバク)大統領の国賓訪日、韓日EPA交渉の再開、東日本大震災の被害復旧と復興に向けた支援などを挙げた。
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