【ソウル聯合ニュース】欧米発の財政危機の影響で、韓国経済のリスクが高まっている。特に国内金融機関の借り入れ状況が非常に悪化したため、銀行リスクが急上昇した。
 国際金融センターと証券業界などによると、韓国政府発行の外債に対する5年満期クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムは5日現在、115ベーシスポイント(bp、1bpは0.01%)で、昨年11月末以来、8か月ぶりに高水準を記録した。
 CDSはデフォルトした場合に元本を保証する金融商品で、リスクが大きくなるほど、プレミアムも高まる。韓国のCDSは6月に100bpを上回ってから今月に入り急激に上昇している。
 国内銀行7行の5年物平均CDSプレミアムは5日時点で140.0bpを記録し、昨年11月末以来の高水準を記録した。国際金融センター関係者は、「銀行の借り入れ状況が急激に悪化していることを意味する。株価下落で投資家の心理が悪化し、CDSプレミアムはさらに高まる」と予想した。
 一方、韓国は対外環境への不安が強まっているとの指摘が先進国の金融機関からも出ている。
 日本の野村證券は先ごろ、アジアで韓国が欧州の財政危機による最も大きな打撃を受けると分析した報告書を発表した。また、世界最大の個人向け証券会社を所有する米モルガン・スタンレーは、銀行を中心とした資金調達リスクの吸収力を分析した報告書で、アジア8カ国・地域のうち、韓国が最下位を記録したと明らかにした。

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