【ニューヨーク聯合ニュース】米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのトム・バーン国債格付け部門首席副社長は29日(日本時間30日)、ニューヨークの民間団体コリア・ソサエティーが主催した懇談会で、世界金融危機で韓国が大きく動揺することはないだろうと評価した。
 バーン副社長は「韓国の短期外債の割合が外貨保有高の半分以下の水準まで低下した」として、EU各国がドル資金を回収する場合は危機に陥る可能性もあるが、十分に耐えられる水準と評価した。ただ、EUの財政危機が拡大すれば韓国の成長率が低下する可能性があると述べた。
 また、韓国は短期負債の割合を考慮しても、3200億ドル(約24兆5568億円)の十分な外貨保有高を有しているとして、「韓国政府があらかじめ市場に介入し、負債割合や短期借入割合、預貸率などを低く抑えたことが危機に耐える一助になった」と評価した。
 一方、韓国と北朝鮮との関係について、現在のような南北の対話ムードが長く続けば、「現在『A1』の韓国の格付けが『Aa』程度に引き上げられる可能性がある」と話した。

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