朴英碩さん=(聯合ニュース)
朴英碩さん=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ヒマラヤの8000メートル峰アンナプルナを登山中、18日に消息を絶った韓国を代表する登山家、朴英碩(パク・ヨンソク)さんの捜索が始まったが、まだ行方を確認できていない。
 ネパールで捜索に携わるシェルパは20日、聯合ニュースの電話取材に対し、「ヘリコプターでの1回目の捜索では遠征隊の痕跡は見つけられなかった」と伝えた。ヘリコプターによる2回目の捜索ではシェルパ4人を5200メートル付近に投入し捜索を続けている。

 朴さんはアンナプルナ南壁を登山中の18日午後4時(日本時間午後7時)に衛星電話で「雪とガスを伴う落石で登山を中断した。前進キャンプに引き返す予定」とキャンプに伝えた。その後、連絡が完全に途絶えた。
 朴さんは隊長としてカン・ギソク、シン・ドンミン隊員とともに遠征隊を組み、難所とされるアンナプルナ南壁の新ルート開拓を目指して登山中だった。アンナプルナは海抜8091メートルで世界の8000メートル峰14座のうちの1つ。南壁の高さは3500メートルで海抜5000メートル、ベースキャンプから頂上まで切り立った岩壁が2000メートル続く。
 朴さんは2005年に世界初の山岳グランドスラム(8000メートル峰14座、7大陸最高峰登頂、南北両極点踏破)を達成している。

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