アリラン3号は高解像度(70センチ級)の電子光学カメラを搭載。4年間にわたり、648キロ上空から地球を観測する。1メートル以下の物体を収められるカメラを韓国の衛星が搭載したのは初めて。自然災害や環境、資源などの監視に当たる。
アリラン3号は3月に種子島宇宙センターに搬入され、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星「しずく」(GCOM-W1)との機能点検や発射体との接続実験、燃料注入などを行ってきた。発射後、約3か月の試験期間を経て9月から本格的な衛星映像サービスを始める。
韓国が約8年の歳月と2826億ウォン(199億円)をかけて発射を推進してきたアリラン3号。一連の事業は韓国航空宇宙研究院が主管し、大韓航空や韓国航空宇宙産業(KAI)、ハンファなどの国内企業も参与している。
アリラン3号は、運用中の「アリラン2号」(2006年発射)と今年7月以降に発射予定のレーダー衛星「アリラン5号」を相互補完する役割も担うとされる。
韓国はアリラン3号の後続衛星として「アリラン3A号」「同5号」「同6号」などの開発を推進している。また、韓国が初めて独自開発に成功した通信衛星「千里眼」の後続として気象、海洋などを観測する静止軌道衛星の開発にも取り組んでいる。
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