【ソチ聯合ニュース】ソチ冬季五輪のフィギュアスケート女子で、ミスのないクリーンな演技を披露したにもかかわらず銀メダルにとどまったキム・ヨナ(23)は、選手生活最後の競技を大きなミスをせずに終えたことに満足感を示した。
 キム・ヨナは20日(現地時間)に行われたフリー終了後の記者会見で、「演技が終わってからさまざまな思いが交差した。すっきりした気持ちが一番大きかった。引退前の最後の競技をミスせずに終えたことに満足している」と感想を述べた。
 前日のショートプログラム(SP)では今季世界最高の74.92点で首位に立ち、フリーでは144.19点をマークし、合計219.11点を出した。
 一方、SP2位だったアデリナ・ソトニコワ(ロシア)はジャンプのミスがあったにもかかわらずフリーで149.95点となり、合計224.59点で優勝。一度もミスをせずクリーンな演技をしたキム・ヨナが逆転され、五輪2連覇を逃した。
 競技終了後、ミックスゾーン(共同取材区域)に姿を現したキム・ヨナは報道陣に対し「点数に大きな期待はしていなかった」と淡々と語った。採点結果について「思い通りにできるものではないので受け入れなければならない。結果に満足しないでどうするのか」と、気に留めていない様子だった。
 自身の記録については「日ごろからあまり予想しない。新記録などにも気を使わない」と語った。むしろ、フリーの得点が「高かった」と述べ、五輪2連覇を逃したことを残念がる周りの人々を気遣った。
 キム・ヨナは「1位ではなかったが、私にできることは全てお見せすることができたのでうれしく、感謝している。SPとフリーのどちらも大きなミスをせずに、準備した全てのものを見せることができたので満足している」と感想を語った。
 ソチ五輪はキム・ヨナにとって選手生活最後の舞台でもあった。「五輪金メダルのためなら命を懸けることもできたバンクーバー大会のときとは異なり、今回は決まった目標がなかったことが、準備の過程で一番苦痛だった。切実さと目標意識がなく、練習のときの動機付けが難しかった」と振り返った。
 体力的、心理的に限界を感じることもあったが、それを克服し五輪に挑んだ自身の競技力に「100点満点の120点をあげたい」と笑顔で語った。
 一方、今後の計画については言葉少なめにコメントした。「今は休みたいという気持ちが大きい」と、五輪を終えた疲れをのぞかせた。5月にアイスショーが予定されているほか、韓国でさまざまな予定が詰まっているが、その後の具体的な計画は決まっていないと説明した。

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