【ソウル聯合ニュース】韓国南西部の珍島沖合で旅客船「セウォル号」が沈没した事故を受け、各国の韓国系住民が、焼香所や募金箱の設置、手紙の送付などにより哀悼の意を表している。
 米ロサンゼルスの韓人会などは16日午後(現地時間)、合同焼香所を設置した。カリフォルニア州のほかの都市とアトランタでも韓国系が中心となり焼香所を設置し、弔問客を迎えた。
 また18日と19日には、ハーバード大、マサチューセッツ工科大(MIT)、ボストン大などに在学中の韓国人学生がろうそくを持って失踪者の無事を祈る行事を行った。ニュージーランドでも同様の行事が行われ、カナダの韓人会は20日に犠牲者のための募金活動を始めた。
 米ニューヨーク地域の韓人会は被害者の家族宛てに手紙やはがきを書くキャンペーンを27日まで行う。修学旅行で旅客船に多くの生徒が乗船していた檀園高校(京畿道安山市)に送る予定だ。
 行方不明者の捜索が進行中であるため、焼香所の設置や募金活動に慎重な姿勢を見せる団体もある。
 在日本大韓民国民団(民団)の呉公太(オ・ゴンテ)中央本部団長は、「今も一縷(いちる)の望みを抱いて救助の知らせを待っている家族のことを考え、焼香所の設置や募金は、救助作業が終わってから進める予定」と明らかにした。
 各国の韓国人社会からは今回の事故に対し、哀悼のメッセージが送られている。一方で、政府の事故対応については不満の声が上がっている。

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