【ソウル聯合ニュース】壬辰倭乱(文禄・慶長の役)で朝鮮水軍を率いて活躍した朝鮮王朝時代の名将、李舜臣(イ・スンシン)を扱った大ヒット中の韓国映画「鳴梁」が政界でも人気だ。
 韓国与党セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表は13日午後に記者らと映画「鳴梁」を観賞した後、感想を述べ合う会を催す考えを明らかにした。金代表は7月14日に開かれた同党の代表を決める全党大会に出馬した際、映画の公開前であるにもかかわらず、同映画の広報ポスターの李舜臣の代わりに自分の顔を合成し、映画のタイトルが入る場所に自分のニックネームを入れた広報物を作成し、活用した。
 同党の最高委員である李仁済(イ・インジェ)国会議員も9日に同映画を観賞する予定で、党内の多数の議員が映画を見た後、李舜臣のリーダーシップについて話題にしているという。
 朴槿恵(パク・クネ)大統領も6日、秘書室長らと共にソウル市内の映画館を訪れ、「鳴梁」を観賞した。
 セヌリ党代表秘書室長は聯合ニュースの取材に対し、「映画『鳴梁』を見て多くの国民が共感しているが、政治は結局のところ国民を知ることなので、与党代表として国民と共感できる政治をするという趣旨」と金代表の映画観賞について説明した。
 金代表は「国家が危機に陥った際、李舜臣将軍のリーダーシップや、自己犠牲、率先して模範を示す姿、国を思う愛国心が印象的な映画」とコメントを出した。  
 7月30日に投開票された国会議員の再・補欠選挙で惨敗した最大野党の新政治民主連合も映画「鳴梁」に強い関心をみせている。 同党の院内報道官は聯合ニュースに対し、「議員どうしで映画を見に行けば良いという議論がある」とした上で、「李舜臣将軍が国難に際し、国を救ったが、難局と言えば、今も難局ではないだろうか」とコメントした。
 また「国家も心配だが、新政治民主連合は同時に党を革新し、再建しなければならない二重の課題がある。そのような側面から将軍の不屈の献身と意志、このようなものを頼みとする必要がある」と説明した。

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