韓国外交部の見解、「主権的行為」「具体的措置は曖昧な状況」＝歌手イ・スンチョル（RUI）の日本入国拒否

韓国外交部は日本当局が9日、歌手RUI(イ・スンチョル)の日本入国を拒否したのに関連し、直ちに具体的な措置を取るには曖昧な状況だという立場を明かした。

イ・スンチョル の最新ニュースまとめ

　外交部関係者は「イ・スンチョル氏の日本入国が拒否されたという件を聞き、日本側に問い合わせたが、入国拒否の具体的な事由を聞くことはできなかった」と伝えた。また「入国させる・させないかは主権的行為のため、イ氏が独島（日本名:竹島）関連行事に参加したためだという仮定だけを持って、具体的な措置を取ることは難しい曖昧な状況」と説明した。

　日本側がイ・スンチョルの独島関連行事参加を問題視して入国を拒否したと明確な立場を示したとするならば、これに対して強力に抗議できるが、現在の状況では難しいということだ。

　これを前にイ・スンチョルは9日午前、日本の知人から招待を受け、アシアナ便に乗って羽田空港に到着した。到着後、釈然としない理由で入国管理局に4時間ほど抑留された。日本当局はイ・スンチョルが過去、大麻吸引容疑があったことを理由としていると、伝えられた。

　これに関連し、イ・スンチョル側は、彼が8月に独島に上陸して統一ソングを発表しており、それが多くのメディアに報道されたことに対する報復及び標的性入国拒否とみて、日本側を批判している状況だ。

　イ・スンチョルは現在、一週間ほどの日本での日程を中断し、韓国に戻って休暇を過ごしている。