北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の恐怖の統治が執権4年目となることしまでも、一層惨忍で無差別的に進行中であることが分かった。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の恐怖の統治が執権4年目となることしまでも、一層惨忍で無差別的に進行中であることが分かった。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の恐怖の統治が執権4年目となることしまでも、一層惨忍で無差別的に進行中であることが分かった。

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 韓国の情報機関、国家情報院は13日、最近、北朝鮮の軍部ナンバー2で韓国の国防部長官に値するヒョン・ヨンチョル(玄永哲)人民武力部長が粛清され、公開銃殺されたと見られることを報告した。

 ヒョン・ヨンチョルは金第1書記のロシア訪問の可能性が見られた先月まで、軍部を代表してロシアを訪問するなど、活発な活動をしていた要人だ。わずか一か月も経たないうちに突然、差し迫るように粛清がなされたもようだ。

 国家情報院はまた、ヒョン・ヨンチョルが公開的な場所である平壌(ピョンヤン)の姜健総合軍官学校射撃場にて、住民たちが動員された中、高射砲(こうしゃほう)で銃殺されたと見られると伝えた。

 高射砲(銃)は地上からヘリコプターや航空機などを攻撃するのに使用する武器だ。小銃に比べ3倍近く大きい弾丸に相当し、1200発ほど発射可能。高射砲を人間に向かって撃った場合、死体の形体を把握できないほどであり、無慈悲な処刑方法と言える。

 このような処刑方式が事実であるかは100%確認できないが、その間の情報当局の諜報と脱北民の伝言を総合したとき、北朝鮮政権が住民と権力層の恐怖心をあおる手段を積極的に活用するのは事実のようだ。

 特に、ヒョン・ヨンチョルの罪名が金第1書記に対する「不敬罪」と判断された状況を勘案すると、最高指導者への「不敬」や「不忠」が最も厳しい処罰の対象であることを示唆する部分でもある。

 2013年、やはり事実上の「反乱罪」で処刑されたチャン・ソンテク(張成沢)の場合にも、北朝鮮はチャン・ソンテクが拷問された後に捕縛された姿を公開するなど、内部的な効果を最大化する姿を見せた。

 金第1書記はこのほかにも執権後、既に数十人にのぼる幹部を粛清および処刑したことが分かっている。

 国家情報院が公式的に明かした幹部だけでも、マ・ウォンチュン国防委員会設計局長、ビョン・インソン軍総参謀部作戦局長、ハン・グァンサン労働党財政経理部長、リ・ヨンホ総参謀長、ムン・ギョンドク平壌市(ピョンヤンシ)党責任秘書など良く知られた人物が相当数含まれている。

 金第1書記はまた、ことしだけでも、既に15人の幹部級要人を粛清するなど、執権から現在までに3桁に達する権力層を処罰している。特に、チャン・ソンテク処刑の余波で続いた一連の粛清措置は、平壌はもちろん地方にまで影響を及ぼしている。

 ある政府関係者は「最近、地方で党の高位職を引き受け、北朝鮮を脱出した人も『地方の高位層もぶるぶる震えている』と話した」とし、「これは金正日総書記時代とは明らかに違った部分」と話した。

 粛清の理由も政治的な理由というよりは、金第1書記本人の個人的感情に伴う決定が中心となった可能性が濃厚だ。国家情報院はこの日、ヒョン・ヨンチョルの粛清理由について「金第1書記の前でうとうとしていた」、「指示に外れる意見を陳述した」などと述べた。

 また、昨年11月に粛清されたマ・ウォンチュンの場合は、平壌順安(スナン)空港の第2庁舎建設過程で、インテリアを金第1書記が気に入らなかったのが決定的原因として指摘されている。

 これらにより、北朝鮮の権力層の間で金第1書記の指導力に対する不信感が拡大し、金第1書記の指示自体がまともに履行されず、また、金第1書記がこれを処罰する悪循環が繰り返されているのでは、という分析が自然に提起される状況だ。

 多くの専門家が金第1書記のこのような恐怖の統治強化がむしろ虚弱な権力基盤を逆説的に見せていると指摘する。

 問題はこのような統治が続く場合、結局、北朝鮮の権力層の結束よりは離脱が加速化され、北朝鮮政権の不安定性が大きくなる可能性が高いという点だ。

 イ・スソク国家安保戦略研究員統一政策室長は「どの政権でも、権力基盤が強固ならば、強硬策と同時に宥和策も広げることになる」とし、「いまと同じ恐怖政治が続くのは、内部的不安感が大きいということであり、長期的には北朝鮮内エリート層が背を向ける可能性が高い」と話した。

 キム・ヨンヒョン東国大北朝鮮学科教授も「衝撃法は短期的には効果があっても、繰り返し起きればその効果は半減する」と指摘した。

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