【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は25日、政府ソウル庁舎で南北交流協力推進協議会を開催した。ソウルと北朝鮮南東部・江原道の元山を結ぶ鉄道路線、京元線の韓国側路線復旧事業に33億600万ウォン(約3億6700万円)、北朝鮮・開城にある王宮遺跡、満月台の南北共同発掘調査事業に21億7200万ウォン、民間団体による北朝鮮の山林保護事業に30億ウォンの南北協力基金を支払うことを決めた。 協議会には企画財政部、外交部、文化体育観光部、農林畜産食品部、国土交通部、大統領秘書室、国務調整室、国家情報院などから次官級の当局者も参加した。 京元線の韓国側区間の復旧は政府が今年、光復(日本による植民地支配からの解放)70年を迎えて推進する事業で、断絶している朝鮮半島を縦断する路線をつなぐ基盤を作ることが目的だ。 事業期間は今年6月から2017年末までで、総事業費は1508億ウォンとなっている。統一部当局者は「今年の事業費33億600万ウォンはもちろん、残りの事業費全額を南北協力基金から支払うのが政府の方針」とした上で、「今後南北の当局間の合意を通じ、南北の鉄道と大陸鉄道を連結し、本格的なユーラシア構想の実現に拍車を加えていく」と説明した。 満月台の南北共同発掘調査事業は南北間の合意により今月1日から11月30日まで6カ月間の日程で行われる。 統一部は南北協力基金が同事業を支援する理由について「南北共同の民族文化遺産の発掘と保存の事業を積極的に支援し、民族同質性の回復に寄与していく」と説明した。  また、民間団体を対象とした公募による事業として推進される山林復旧、緑化、植樹などの北朝鮮の山林保護事業については、今後も公募を通じ、山林復元だけでなく、農村や山間地域の住民を対象にした生活環境改善などの事業への支援を推進していくと説明した。 統一部は来月から山林・環境分野における北朝鮮支援事業の民間公募の手続きに着手する予定だ。 yugiri@yna.co.kr
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