【ソウル聯合ニュース】韓国の広報活動に取り組む誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授が13日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に先ごろ登録された「明治日本の産業革命遺産」の23施設の一つ、端島炭坑(軍艦島、長崎市)の真実を伝えるための動画を制作し、日本の閣僚と国会議員全員、長崎市関係者に電子メールで送信したことを明らかにした。 徐氏はポータルサイト「Yahoo!JAPAN」や投稿動画配信サービスの「ニコニコ動画」など、日本で利用が多いサイトにも動画を掲載した。 「端島の真実」(http://is.gd/bL0lNR)は、世界文化遺産登録の可否を決めるユネスコ世界遺産委員会の開催に先立ち徐氏らが制作した英語の動画に、日本語の字幕と解説をつけたものだ。英語の動画は動画サイト「ユーチューブ」に掲載されたほか、世界遺産委員会の各委員にも送られた。 徐氏は「日本政府は軍艦島など23の産業施設が世界文化遺産に登録された後、『朝鮮人の強制労働ではない』と主張を覆し、それを世界にアピールする考えを示している」と指摘。これに対抗し、日本語と英語の映像を世界に向け発信し真実を伝えると説明した。 動画は、軍艦島が韓国や中国から大勢を強制連行して労働力を搾取し、一度入ったら生きては出られないという意味で別名「地獄島」と呼ばれていたと解説。産業革命遺産の23施設のうち端島炭坑や長崎造船所など7カ所で第2次世界大戦中に約5万7900人の朝鮮人が強制労働させられ、端島炭坑では約600人のうち122人が病死や溺死、事故死したと伝えた。ドイツのツォルフェライン炭鉱業遺跡を引き合いに出し、「日本は『何よりも犠牲者に対する謝罪と補償を優先』というドイツ人の姿勢を見習うべきだ」と締めくくっている。 徐氏は今回の世界文化遺産登録の過程について、日本が歴史をゆがめていることを世界中に分からせるための機会にしたいと話した。 mgk1202@yna.co.kr
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