長崎市内にある観光案内ブース=18日、ソウル(聯合ニュース)
長崎市内にある観光案内ブース=18日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の広報活動に取り組む誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授が17日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の23施設の一つ、端島炭坑(軍艦島、長崎市)を訪れた。韓国帰国後の18日、聯合ニュースの取材に対し、「世界文化遺産登録後も端島炭坑は何の変化もなかった。朝鮮人の強制徴用に関する言及はどこにも見当たらなかった」と語った。 徐氏は産業革命遺産が世界文化遺産に登録される前の5月末にも軍艦島を訪れている。その時に比べると観光客は3倍に増加し、軍艦島行きの船の席を確保するのが大変なほど有名な観光地になったと話す。 長崎市内のあちこちに軍艦島の世界文化遺産登録に関する案内ブースが設置され、登録を祝うプラカードや広告などあふれ返っている。案内ブースには新たに長崎市の観光推進課が製作した韓国語や英語、中国語の案内書が置かれていた。しかし、そこには「強制徴用」の事実は全く記載されていない。 軍艦島行きの船内で聞く案内係の説明や、乗船時に配られる案内書にも強制徴用という言葉は全くなかったという。 徐氏は「日本は情報センターの設置など、強制徴用の被害者のための適切な措置を取ると発表しながら、登録後に作られた案内書でも『強制徴用』の事実を隠すなど歴史の歪曲(わいきょく)を終わらせていない」と憤慨した。日本政府は強制徴用に関する案内板設置などを約束したが、世界文化遺産登録への協力を取り付けようとしたもので、言葉だけだったと指摘。約束を守るまで、長崎市に抗議の手紙を送り続ける考えを明らかにした。 徐氏は5月末に軍艦島を初めて訪問し、「端島の真実」と題して製作した英語の動画をユネスコ世界遺産委員会の委員らに作っている。今回は日本語の動画を製作し、日本の主要ポータルサイトに掲載する予定だ。 mgk1202@yna.co.kr
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