東京都内のホテルで記者会見する辛東主氏=12日、東京(聯合ニュース)
東京都内のホテルで記者会見する辛東主氏=12日、東京(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】ロッテグループ創業者長男の辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)ロッテホールディングス(HD、本社・東京)前副会長が、自身を解任に追い込んだロッテHDの佃孝之社長を相手取り、日本で損害賠償請求訴訟を起こした。 東主氏はグループの経営権をめぐり弟の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)韓国ロッテグループ会長と対立している。東彬氏への反撃の一環として、東彬氏側につくロッテHD社長の攻撃に乗り出したようだ。 東主氏は12日、東京都内で記者会見を開き、佃氏を提訴したことを明らかにした。自身が日本のロッテの持ち株会社であるロッテHDとグループ会社の役職を解任されたのは、佃氏がグループ創業者で東主氏の父親の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏に対し、東主氏に関する虚偽の報告や誇張された情報を提供したためだと主張した。この虚偽の報告を「私を排除するためのもので、重大な規律違反だ」とし、「企業の拡大に伴い事業の透明性が求められるロッテグループにおいてこうした不当な方法での取締役解任は見過ごすことができず、訴訟を起こした」と説明した。 東主氏は格浩氏が訴訟に同意したとしながら、「ロッテを本来の姿に戻す手順だと思う」と述べた。 同氏は昨年12月から今年1月までにロッテグループ26社の役職を解任され、日本のロッテグループの経営から手を引くことを余儀なくされた。7月に格浩氏を伴い東京のロッテHD本社に乗り込み、佃氏らを解任し経営に復帰しようとしたが、佃氏らの解任決定は翌日、東彬氏により覆された。 また、東主氏は役職を解任されるまで給与を受け取っていた株式会社ロッテとロッテ商事、ロッテ物産、ロッテ不動産の4社についても、会社法に基づき損害賠償請求訴訟を起こしたことを明らかにした。 一方、格浩氏の健康状態については、「高齢だが健康状態は良く、判断力もある」と話した。格浩氏は今月初め、発熱のため韓国で数日入院していた。 mgk1202@yna.co.kr
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