【ソウル聯合ニュース】韓国で視聴率30%を突破したドラマ「太陽の末裔(まつえい)」(原題)の人気が中国でも広がっており、中国現地のメディアは同ドラマの配信を行っている中国動画サイト大手「愛奇芸」の有料会員数が短期間で50%増加したと報じた。 中国メディアによると、現在、愛奇芸の有料会員数は少なくとも1500万人。同社は昨年12月初めに有料会員数が1000万人を超えたと発表しており、3カ月で50%増加したことになる。会員が増加した理由について、メディアは「太陽の末裔」の効果と分析している。 同社は現在、韓国での放送と同じ時間に同ドラマを配信しており、公開してから1週間は有料、それ以降は無料で配信しているという。 ある中国関係者は、1週間待てば無料で見られるにもかかわらず、中国のファンたちは同ドラマを早く見るために愛奇芸の有料会員になっていると説明した上で、「ファンたちは有料で見て、無料でまた見て、『太陽の末裔』を繰り返し見ている」と伝えた。  同関係者は「中国人はこれまでコンテンツを無料で楽しんできたので、料金を払って『太陽の末裔』を見ようとする人がこれほど多いのはとても驚くべきこと」と指摘。それほど同ドラマの人気が高いと強調した。 愛奇芸で「太陽の末裔」を早く見るためには有料会員にならなければならない。 2カ月放送される同ドラマを視聴するためには1カ月19.8人民元(約340円)の料金を2カ月支払う必要がある。利用者が500万人と仮定すれば約34億円の収入になる。 愛奇芸は同ドラマによって増えた会員数などの情報を公開していないが、中国メディアは同社が「太陽の末裔」により少なくとも投資の10倍の収入を得たと報じている。また、1話当たり再生回数2億回と計算すれば、少なくとも5200万人民元の収入が生まれるとしている。 「太陽の末裔」は韓中同時放送が行われた初めてのドラマだが、放送後の収益が韓国側にも還元される契約を結んだ初めての作品でもある。 同じく中国で人気を呼んだ韓国ドラマ「星から来たあなた」は合計再生回数37億回を達成し、中国企業は大きな収益を上げたが、韓国には還元されなかった。 中国では一度販売された韓流コンテンツが長い期間にわたり多くの収益を出すが、これまで制作会社は放映権料だけを受け取っていた。 今回、「太陽の末裔」は愛奇芸に1話当たり25万ドル(約2800万円)で放映権を販売したことに加え、愛奇芸の合計再生回数による分配金契約を初めて結んだ。  制作会社のNEWは「愛奇芸では50億回以上の再生回数を予想している」と説明した。同ドラマの愛奇芸での合計再生回数(25日現在)は12億回となっている。 同社は合計再生回数の増加によりさらに多くの収益を収めることになり、会員数増加による収益の配分も交渉中であることを明らかにした。 yugiri@yna.co.kr
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