【武漢聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者で中国に暮らす唯一の韓国国籍の女性が10日、事故のため入院していた湖北省武漢市内の病院からソウル市内の大学病院に移送され、治療を受ける。 韓国女性家族部と武漢の韓国総領事館によると、この女性は2月に隣人とのいさかいで2階の階段から転がり落ち肋骨や骨盤を折る重傷を負い、意識不明の状態で武漢の病院の集中治療室で治療を受けていた。88歳と高齢で、肺に炎症も起こすなど一時は危篤状態に陥ったが、最近意識を取り戻し、状態がやや好転した。 韓国へは女性の末娘と孫が保護者として同行する。 女性は1944年に働き口があると言われ武漢に連れて行かれ、慰安婦を強いられた。日本による植民地支配が終わっても韓国に戻ることができず、現地の紡績工場などで働きながら生計を立てた。事実上無国籍の状態で、3人の娘を連れた中国人男性と結婚後も中国国籍の取得を拒んでいたが、1999年に韓国国籍を回復することができた。2003年から一時韓国で暮らしたこともあったが、韓国に身寄りがなく、中国に戻っていた。日ごろから故国を懐かしみ、両親が眠る故郷で生涯を終えたいと語っていたという。 mgk1202@yna.co.kr
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