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公演は「南北平和協力祈願 南側芸術団平壌公演―春が来る」と題して行われ、韓国のアーティストが1500席を埋め尽くした観客を前に2時間余りのステージを披露した。平壌で韓国アーティストによる公演が行われるのは2005年のチョー・ヨンピルさんの単独コンサート以来13年ぶりとなる。
歌手チョー・ヨンピルさん、ガールズグループのRed Velvet(レッドベルベット)のほか、チェ・ジニさん、イ・ソニさん、ユン・ドヒョンさん、ペク・チヨンさん、ALi(アリ)さん、ジョンインさん、カン・サネさん、ソヒョンさん、ピアニストのキム・グァンミンさんの11組が出演し、計26曲を披露。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と李雪主(リ・ソルジュ)夫人、正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長らも公演を鑑賞した。
最初にステージに登場したジョンインさん、ALiさんがそれぞれ自分の曲を1曲ずつ歌った後、2人はバンドの演奏に合わせ「顔」をデュエットした。
切ないバラード曲「銃で撃たれたように」を歌ったペク・チヨンさんは「歌っている間も万感の思いがこみ上げた。今日を忘れず、(今回の公演が)活発な南北交流の始まりになるよう願っています」と語った。ペクさんが「忘れないで」を歌ったときには、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会と別れの瞬間、平昌冬季五輪で南と北が手を取り合う様子などが映像で映し出された。
続いてカン・サネさんが、忠清道(現在の韓国)で生まれて咸鏡道(現在の北朝鮮)へ嫁ぎ朝鮮戦争の時に韓国へ来た母に捧げる曲、さらに咸鏡道の方言を交えた曲を披露した。
チョー・ヨンピルさんはデビュー50周年であることを伝えながら、約40年を共にしてきた自身のバックバンドとともに「その冬の喫茶店」「夢」「おかっぱ頭」「旅に出よう」を歌った。
司会のソヒョンさんは北朝鮮のトップ歌手に挙げられる故キム・グァンスクの代表曲「青い柳の木」を披露し、大きな拍手を送られた。
ソヒョンさんは、平昌五輪に合わせて訪韓した北朝鮮芸術団が2月11日にソウルで行った公演に出演したときのことに触れながら、「(北朝鮮の歌手たちと)絶対にまた会おうと言って別れました。(こうした公演を)たびたび作っていきたいという思いが強い」と語った。
公演のフィナーレには、出演者たちがチョー・ヨンピルさんの「友よ」を一緒に歌い、「また会いましょう」、統一への願いを込めた「われわれの願い」を合唱。客席の観客たちは一斉に立ち上がり拍手を送った。
Red Velvetメンバーのイェリさんは公演後、記者団に対し「想像以上に大きな拍手を送ってくれ、一緒に歌ってくれたので緊張が解けた」と述べ、アイリーンさんとウェンディさんも観客の反応に感謝の気持ちを示した。
韓国芸術団は3日午後、2回目の公演を北朝鮮芸術団と合同で行い、帰国の途に就く予定だ。
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