中国外務省の報道官は4日「新型コロナウイルスを“中国ウイルス”と呼んでいることに決然と反対する」と語った(提供:news1)
中国外務省の報道官は4日「新型コロナウイルスを“中国ウイルス”と呼んでいることに決然と反対する」と語った(提供:news1)
中国政府は、新型コロナウイルス感染症を“中国ウイルス”と呼ばないよう警告した。ウイルスの発生地は中国であるという根拠はないと語った。

このような中国政府の立場は、中国側の専門家と中国官営メディアが「中国は新型コロナの発生地ではない」と主張している状況から出てきているものである。中央政府までもが新型コロナ拡散の責任を避けるための世論戦に出たということである。

新型コロナ事態の初期には、中国当局は湖北省武漢市の海産市場をウイルスの発生地とみなしていた。実際に感染の事例も武漢市で初めて確認された。しかしわずか2か月あまりでその立場は180度変わってしまった。

中国外務省の報道官は4日の定例会見で「一部のメディアが新型コロナウイルスを“中国ウイルス”と呼んでいることに決然と反対する」と語った。

またこの報道官は、新型コロナウイルスの発生地がまだ確認されておらず、これによって世界保健機構(WHO)も“COVID-19”と命名したと主張した。

つづけて、“中国ウイルス”という名称について「これは中国が伝染病をつくったという濡れ衣を着せようとする意図である」と強く批判した。

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