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ソウル中央地裁は同日午後2時より、カン被告の第1回公判期日をおこなった。
弁護人はまず「被告人は、このような重大な犯罪に加担し、非常に申し訳ないという気持ちで後悔し、反省している」とし、「公訴事実について話す前に、加担経緯を先に話したい」とした。
続けて「チョ容疑者の指示に完全に服従し、仕事をする子分が必要な状況だった」とした上で、「その子分がカン被告人であった、というのが弁護人の立場である」と強調した。
弁護人は、昨年、高校3年生だったカン被告がストレス解消のためにTelegramでわいせつ物を閲覧し、”博士(パクサ)部屋”の運営者だったチョ・ジュビン容疑者を知ったと説明。カン被告から個人的なメッセージを受信したパク容疑者は「金がないなら、性器写真を撮って送れ」と要求し、これにカン被告は応じたという。
その30分後、チョ容疑者はカン被告の名前とSNSを探し出し、キャプチャ写真を添付した上で「おまえがわいせつ物を見るため、チャットルームに入会したことをSNS上でばらす」と脅迫。カン被告はチョ容疑者へ「見逃してほしい」と懇願すると、チョ容疑者は「自分が命じる通りに行動すれば、見逃してやる。言うことを聞かなければ、ばらす」と脅迫し、この状況から「どうしようもなく、チョ容疑者に従った」とカン被告側が説明。
弁護人は「チョ容疑者は当時、『人を殺すのにいくらかかると思う?500万ウォン、1000万ウォンくらいだ。お前の命も同じだ」などと脅し、博士(パクサ)の部屋に関する犯行を命じたと主張した。
一方、検察はこの日、チョ容疑者の共犯として裁判を受けているハン某被告(26)の公判で「犯罪団体擬律と関連し、博士(パクサ)部屋と関連する被疑者2人が数日前に拘束された」とし、来月中に博士(パクサ)部屋に関する被疑者らを犯罪団体組織罪で擬律し、追加起訴する方針を明かした。
■事件の概要
去る2018年12月から2020年3月にかけて若い女性を中心に性的搾取や暴行にさらされ、そのようすがSNS上で”売買”されていた事件。
匿名性が強く、実態がわかりづらいメッセンジャーアプリケーション「Telegram(テレグラム)」内に設置された極秘のチャットルームで若い女性を中心に脅して撮影させた映像を公開し、これを有料公開としていた。各チャットルームが「1番部屋、2番部屋」などと数字がふられていたことから、総称して「n番部屋事件」と名付けられた。
レイプ動画などの過激な映像が閲覧できるチャットルームには、日本円で10万円を超える料金を請求するなど、部屋をレベルに分けるなどしていた。
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