K-POPファンら、「BTS」の「Butter」撮影地で有名なビーチ保護に乗り出す(画像提供:wowkorea)
K-POPファンら、「BTS」の「Butter」撮影地で有名なビーチ保護に乗り出す(画像提供:wowkorea)
韓国の人気アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」のアルバム写真の撮影地として注目を集めたカンウォンド(江原道)サムチョク(三陟)市の孟芳海岸が火力発電所の建設で毀損(きそん)される危機に置かれると、K-POPのファンらが乗り出した。

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 ことし5月、「BTS」がデジタルシングル「Butter」を発売し、アルバム写真を孟芳海岸で撮影した。「Butter」が人気を博し、「BTS」のファンたちは今夏、孟芳海岸を訪れた。孟芳海岸が「BTSの聖地」として急浮上したことを受けて、三陟市はカバー撮影で使われた小道具をそのまま再現してフォトゾーンを設置し、国内外のK-POPファンに積極的にPRした。孟芳海岸の訪問者は先月の5位から2位に跳ね上がった。

 しかし、K-POPファンらの新たな名所となった孟芳海岸、いわゆる“Butter Beach”が消える危機に直面している。孟芳海岸の近くでは、ポスコ子会社の三陟ブルーパワーが三陟石炭火力発電所で使用する石炭運搬のための港湾工事を行っている。

 防波堤建設のための工事に着手するやいなや、孟芳海岸周辺で侵食が発生した。岬に沿って2メートルに迫る砂の壁が作られ、砂の移動に変化が生じ、海辺の形が変わった。三陟市は孟芳海岸を観光地として広報すると同時に、観光地を破壊する矛盾した行政を同時に進めている。

 そこで世界中のK-POPファンが主導する気候行動プラットフォーム「K-POP4planet」と全国の脱石炭ネットワーク「石炭を越えて」が孟芳海岸を保護するため「Save Butter Beach」署名運動を始める。キャンペーンは、孟芳海岸の保存を脅かす三陟石炭火力発電所の建設中止を求める。

 今回のキャンペーンを勧める「K-POP4planet」の活動家イ・ダヨンさんは「BTSのファンであるARMYが『BTSの聖地』と思って大切な思い出を作るために訪れている孟芳海岸だが、すでに海岸侵食が進んでいて残念だ」とし、「新型コロナウイルス事態が緩和されて、海外旅行が可能になれば、BTSが海外でも世界的な人気を集めているだけに、孟芳海岸は世界的な観光地に発展できる場所だ。石炭火力発電所の建設のために貴重な価値を持つ孟芳海岸を破壊するというので残念だ」と述べた。

 「石炭を越えて」の気候ソシューション チョン・アリン デジタルコミュニケーションチーム長は「発電所建設で海岸侵食が続き、海岸が完全に破壊されれば、大金を投じても以前の孟芳海岸の姿を取り戻すことはできない」と主張した。

 なお、「K-POP FORNET」と「石炭を越えて」は「Save Butter Beach」キャンペーンをきっかけに、全世界のK-POPファンに三陟石炭発電所の問題を知らせて、「BTS」のファンであるARMYにとって思い出が込められた孟芳海岸を守れるよう、様々な活動を展開していく予定だ。

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