「南京事件」の生存者とされる傅兆増さんが死去＝中国報道

中国・江蘇省南京市の「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館」（以下「記念館」）によると、中国が認定している「南京事件」の生存者・傅兆増さんが21日に亡くなった。85歳だった。
　
　「記念館」によると、南京市内で生まれた傅兆増さんは1937年冬に「南京事件」に巻き込まれたという。傅さんの母親は旧日本軍に銃殺され、当時赤ん坊だった傅さんも脚を負傷したとしている。

　その後、傅さんの一家は「安全区」に逃れ、生き延びることができたという。

　傅さんの死去により、中国が認定している「南京事件」の生存者は62人となった。