「韓国銀行で新札に交換？」…来年からは交換に新基準=韓国

貨幣を発行する韓国銀行では紙幣を交換する際に主に新札に交換していたが、来年からは新札への交換が制限される見通しだ。

韓国銀行は26日、これまで慣行的に新札を中心に交換していたが、貨幣損傷の程度がひどく、流通が不可能な紙幣のみ新札に交換するよう「貨幣交換の基準」を変更することにしたと明らかにした。来年3月2日から適用する方針だ。

韓国銀行は、貨幣需要の充足、きれいな貨幣流通などを通して国民に貨幣の使いやすさを提供しようと貨幣交換サービスをしている。これは韓国銀行法第52条の「韓国銀行は、毀（き）損又は汚染、その他の事由で流通に適していない韓国銀行券（紙幣）を新札に交換しなければならない」という法の趣旨に沿ったものである。

しかし、新札の需要が高く、特定の番号、銀行、特定年の製造コインなどを取得するために繰り返し貨幣交換窓口を訪問するケースなどが明らかになり、昨年交換で支給された貨幣のうち新札が占める割合が89.0%に達した。交換しようとする紙幣が十分流通可能な紙幣であるケースも79.6%に達した。

これにより、韓国銀行は貨幣交換時に流通に適した貨幣は新札ではない貨幣に、損傷の程度が大きく流通不可能な貨幣は新札で支給する計画である。新札の支払い自体を一定限度内に制限するという方針だ。

ただし祝い事などの特殊な場合には新札交換を、汚染などで流通不適切な貨幣でも損傷の過程や故意による破損かどうかなどを考慮し旧紙幣で支給する予定である。

韓国銀行は「貨幣交換サービスのために前もって準備しなければならない新札の必要量が減り、追加の貨幣の製造コストを削減する一方で、旧紙幣の積極的な再流通面でも望ましい方向」とし「ただ国民の混乱を避けるため、実施に先立ち十分な準備期間を置き、国民への様々な広報活動を通じて、新しい貨幣交換の基準を積極的に案内する」と明らかにした。