国政監査で業務報告する権長官(国会写真記者団)=7日、ソウル(聯合ニュース)
国政監査で業務報告する権長官(国会写真記者団)=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は7日、国会による国政監査で、文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代の2019年に北朝鮮の漁民2人を強制送還した事件と、20年に黄海上で起きた北朝鮮軍による韓国人男性公務員の射殺事件について、「前政権の措置は明白な誤りだった」と述べた。 この漁民2人は朝鮮半島東の東海上で韓国当局が拿捕(だほ)した北朝鮮の漁船に乗っていた。2人が海上で乗組員16人を殺害して逃走していたとする野党議員の指摘に、権氏は「亡命を『純粋な亡命』と『不純な亡命』に分けることは適切ではない」とし、「(亡命した北朝鮮住民から)韓国国民としての資格を取り上げる制度はないと承知している」と反論した。2人は亡命の意思をはっきり示していたとし、それにもかかわらず北朝鮮に引き渡したことは例がないと文前政権の対応を批判した。 凶悪犯に家族を奪われた北朝鮮の遺族のことを考えるべきだとする同議員の指摘には、「そうした観点から見るべきではない」とはね付けた。
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