10代ママのパートナーの年齢層(画像提供:wowkorea)
10代ママのパートナーの年齢層(画像提供:wowkorea)
韓国で最近、未成年で出産した若者の話を扱ったバラエティー番組が話題だ。これまで社会であまり明らかにされなかった未成年者の妊娠・出産の話を扱っているため、「婚前妊娠を助長する」という指摘から、「親になることを選んだ子たちを支持してあげるべき」だという声まで激論が繰り広げられている。

 MBNのバラエティー番組「大人たちは知らない、高校生ママパパ」はタイトルから分かるように、未成年者が子どもを育てることを選択した時に起きる現実的な問題を映している。ところが子どもを産んだ未成年者のパートナーは本当に同じ未成年者なのだろうか?

 今月7日、イーデイリー・スナップタイムが統計庁のマイクロデータを通じて最近10年(2011~2020年)の人口動向調査を分析した結果、19歳未満が親になった時パートナーの年齢は平均19.71歳だった。性別でみると、未成年女性と関係を結んだ男性の平均は21.89歳、未成年男性と関係を結んだ女性は平均17.53歳だ。

 子を持った未成年者のパートナーを年齢別にみると、女性と男性でははっきりと違いがみられる。

 未成年女性の妊娠と出産は、相当数が「同じ未成年者」との関係ではなく「成人」との関係で始まっている。出産した未成年女性の場合、パートナーの年齢が10代から50代まで多様な分布を見せている。父親として登録されたパートナーの年齢は20代(満19歳以上)男性が34.64%で一番多く、10代男性は17.01%、30代男性は4.30%、40代男性は1.11%と続き、50代男性は0.06%だ。身元不明の件数を除外すると、未成年ママの10人中7人以上が成人パートナーとの子を出産したということだ。

 一方、未成年男性の場合、パートナーの年齢は大部分が同じ10代(74.18%)だ。次は20代女性が25.52%、30代女性は0.10%だった。

 16歳未満の中学生の場合も、成人男性とのパートナー関係が少なくない。女子中学生が出産した時、パートナーの年齢が同じ10代(382人)が一番多く、次に20代(318人)、30代(31人)、40代(7人)の順だった。男子中学生が父親になっている場合、パートナーの年齢は圧倒的に同じ10代(182人)が多く、次に20代(14人)だった。

 早く親になった若者のパートナーたちに大人としての責任を問う前に注目すべき統計がある。子どもたちの「出生届」だ。未成年の親3人に1人以上はパートナーが「身元不明者」なのだ。パートナーが「身元不明者」だというのは、自分の子の出生届の際に逃げた「本当にひどい」大人もしくは若者がいて、子の養育や責任が転嫁されていることを語っているのだ。

 身元不明者の比率は、16歳未満の女性で特に目立つ。16歳未満の女性が出生届を出した時にパートナーが「身元不明」だった件数は1025件で全体の58.14%を占める。父親になった16歳未満の男性は197件中1件(0.51%)のみ、パートナーが身元不明者だった。

 当然、若すぎる年齢で子どもができた中学生は婚姻届を出すことができない。法的に婚姻届が可能な年齢は満18歳だからだ。2020年にも生まれた子どものうち10代の母親の半分近い42.92%が「未婚の母」だった。若者が新たな生命の責任を取ると誓っても法律的な婚姻関係を認められず、行政からの新婚夫婦への支援などを申請することもできない状況だ。法的には若者の婚姻を認めていないため「高校生ママパパ」は幻想にすぎないのだ。

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