梨泰院事故による心的トラウマ最大で1万人…早期対応が重要(画像提供:wowkorea)
梨泰院事故による心的トラウマ最大で1万人…早期対応が重要(画像提供:wowkorea)
「(心的トラウマ)主要対象者が少なくとも1,000人、多ければ5,000~1万人まで増える。彼らに心理的な処置が必要です」

ペク・ジョンウ韓国トラウマ・ストレス学会長(キョンヒ〈慶煕〉大学精神健康医学科教授)は30日、このように明らかにした。

前日午後10時15分、イテウォン(梨泰院)で数百人がハロウィンフェスティバルに参加しようとする中で狭い下り坂で圧死する事故が発生、現在まで151人が亡くなり、82人がけがをした。

ペク・ジョンウ学会長は「愛する人を失った遺族が一次的なトラウマ被害者」とし「現場にいた負傷者と目撃者、救助人員などまで含めれば最大1万人までトラウマの心理治療が必要な人々が増える」と予測した。

彼らが受けた心理的衝撃は誰も予想できない。ペク会長は「絶えず『どうして?』という思いが浮かんでくる」とし、「安全な環境で一緒に悲しむことができ、信じられる人々と一緒にいることができるようにしなければならない。政府レベルでの支援と議論が必要な状況」と話した。

政府は1対1の支援を約束した状態だ。担当者が遺族の精神状態をチェックしながら関連サービスを案内することが分かった。政府は本日午後、精神健康及び心理専門家、関連社会福祉士などで構成された専門家会議を行う予定だ。

会長は「最初はかなり苦痛だが、これは正常な反応」とし「このような状態が1か月を越えると外傷後ストレス障害と診断する。序盤は特に心理的応急処置と継続的なモニタリング、正確な情報提供が最も重要だ」と強調した。

8年前に発生したセウォル号の遺族は現在でも心的支援を受けている。今回もしっかりした治療支援が必要になると見込まれる。

ペク会長は事故当時の悲惨な映像と写真がSNSなどを通じてフィルターもかからずに共有されている状況に懸念を示した。「故人と被害者の第2次・第3次被害を防止しなければならない」とし、「現在SNSなどに現場の遺体写真や映像が出回っている。これが遺族に大きな苦痛を与える。国民的関心と自制が必要だ」と強調した。
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