韓国のソウル広場に設置されたクリスマスツリー(画像提供:wowkorea)
韓国のソウル広場に設置されたクリスマスツリー(画像提供:wowkorea)
韓国のソウル広場に設置されたクリスマスツリーの上の「十字架」の装飾に関して「市民の空間に、特定宗教の象徴物が適切なのか」という反応が出ている。これに対しソウル広場の運営・管理責任のあるソウル市は慎重な面持ちである。

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今月19日にオ・セフン(呉世勲)ソウル市長などが出席した点灯式で、ソウル広場のクリスマスツリーに明かりが灯った。

このクリスマスツリーに関してSNSユーザーは「ドイツなどのヨーロッパ圏と米国などでは、公共機関が十字架をかかげることに非常に気を使い、クリスマスツリーの上に星を飾ったりしている」とし「韓国のソウル市が、クリスマスツリーになぜ十字架をかかげるのか理解できない」と不満を表した。

実際、クリスマスツリーを見物した市民の反応は様々である。ある市民は「十字架を見て少しけげんに思った」と語り、またある市民は「キリスト教信者だからか、何がおかしいのかわからない」と語った。

ソウル市は十字架をとりまく異見があることは知っているが、慎重な面持ちである。まずソウル市は、クリスマスツリーの直接的な設置の主体ではない。クリスマスツリーを設置したのはソウル市ではなく、市に使用料を支払い設置を行なった「CTSキリスト教TV」である。ただソウル広場を使用するためには、市に使用を申請する手続きを経なければならない。

ソウル広場のクリスマスツリーの上の十字架が2013年から登場してからこれまで反応が続いてきたが、市は明確な答えを出せずにいる。ソウル市の関係者は「異見については把握しているが、十字架を制限することも『宗教の自由を侵害する』という懸念があると判断し、維持している」とし、別の市の関係者は「釈迦の誕生日の行事など宗教的意味をもつ行事が、国民の情緒に合うよう努力している」と説明した。

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