Kメディアアート、デジタル革命の花を咲かせるには?=韓国(画像提供:wowkorea)
Kメディアアート、デジタル革命の花を咲かせるには?=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の「世界遺産メディアアート」が9〜11月に全国各地で開かれた。昨年、スウォンファソン(水原華城)など5地域の開催を皮切りに、今年は全国8地域を彩った。地域別の遺産の特性に合わせてデジタルウォーキングツアー、メディアファサード、実感型コンテンツ、インタラクティブアートなど夜間デジタルを用いた散歩型のフェスティバルだった。

 世界遺産メディアアートは新型コロナウイルスの遺産だった。コロナによる環境変化とデジタル転換期を迎え、文化遺産活用プログラムにも大きな変化があったためだ。

 文化財庁は変化を試みた。従来の公演・展示・体験を越えてデジタル文化財の価値をアートショー・実感コンテンツとして体験できる夜間散歩型フェスティバル方式だった。そして2021年からは全国各地でメディアアートショーが開かれるようになった。

 この事業は、各地域のユネスコ世界遺産の普遍的価値を、大衆により簡単に知らせることを目的としている。文化財にメディア・デジタル・IT技術を融合させ、韓国国民が文化財をより多様に享受できるようにしようということだ。これに対し文化財庁と全国の自治体、そして数多くの協業機関が力を合わせた。そして、地域の世界遺産と先端技術を融合させた新しい散歩型野外メディアアートである世界遺産メディアアートショーが誕生した。

 世界遺産メディアアートショーは、韓国国民に韓国文化財を再発見できるきっかけを提供したという点で大きな成果を上げた。特に文化財の固有性を損なわずにアイデンティティを盛り込み、コロナなどで傷ついた国民を慰めた。また、低迷している観光産業に大きな活力を吹き込み、地域経済の活性化にも貢献した。この期間、文化財周辺の商圏には観光客が殺到し、地域観光産業に大きな活力になった。また、地域の世界遺産の美しさを全世界に知らせる役割も果たした。

 来年は3地域が追加される予定だ。キョンジュ(慶州)歴史遺跡地区のテヌンウォン(大陵苑)とハマン(咸安)マリサン(末伊山)古墳群、カンヌン(江陵)大都護府官衙(高麗時代〜朝鮮時代の地方官衙)などだ。いずれも文化財景観が美しく歴史的背景と観光条件が豊富なところだ。夜空を彩る世界遺産メディアアートショーがどのように再現されるのかが楽しみだ。
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