元タレント故ソ・セウォンさんの”フェイクニュース”利用、月4億ウォン(約4千万円)稼いだユーチューバー(画像提供:wowkorea)
元タレント故ソ・セウォンさんの”フェイクニュース”利用、月4億ウォン(約4千万円)稼いだユーチューバー(画像提供:wowkorea)
元タレントで実業家のソ・セウォンさんが先月、カンボジアで死亡した中、この件に対する”フェイクニュース”を利用して億台(数千万円)の収益をあげたユーチューバーがいる。

 9日、韓国メディアはユーチューブ(YouTube)にソさんに関するフェイクニュースを流布して億台(ウォン)の収益をあげたユーチューバーA氏の事例を報じた。

 A氏は、ソさんが死亡した先月20日から今月までの約20日間、25編の動画を投稿。総再生回数は1905万4000回にのぼり、動画1つあたりの平均再生回数は100万回に達する。

 ユーチューブの収益分析サイト「Social Blade」によると、A氏のチャンネル登録者数は31万2000人、累積再生回数は1億3628万回で、直近1か月の予想収益は最大4億4238万ウォン(約4500万円)と推定される。

 しかし、A氏が投稿した動画は、すべて”フェイクニュース”と判明した。

 A氏は動画で「ソさんが10兆ウォン(約1兆円)台の遺産を残した」、「遺言状を通して、相続人は指定されている」などと主張したが、これらは事実ではないことがわかった。

 ソさんは生前、生活費を周囲から借りるほど困窮し、さらに遺言状は突然の死により用意できていなかったという。

 ユーチューブ側は、コミュニティーガイドとして「誤った情報」を禁止しているが、実効性に疑問を投げかけるユーザーが多い。ユーザーの通報によって削除措置が取られるが、”フェイクニュース”はすでに拡散された後で動画が削除されるためだ。

 一方、故人に対する虚偽事実の流布については、刑法第308条(韓国)の「死者名誉毀損(きそん)罪」によって処罰の対象となる可能性がある。

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