歌謡界の不況が叫ばれるなか、昨年は20枚を超えるセールスを記録した音楽アルバムが1枚もなかったことが分かった。韓国音楽産業協会が1999年に歌謡音盤販売数の集計を始めて以来、初めてのことだ。
 
同協会が15日に発表した集計結果によると、昨年のアルバムセールストップを記録したのは<sg WANNA BE+(エスジーワナビー)>の『アリラン』で、19万998万枚を売り上げた。しかし、2000年の集計で1位だったチョ・ソンモの『Let Me Love』が196万8967万枚の売上げを記録したのに比べると、10分の1に激減したことになる。

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<sg WANNA BE+>を含め、昨年、販売数が10万枚を超えたアルバムは3作品で、<Super Junior(スーパージュニア)の『Don’t Don』が16万4058枚、<Epik High(エピックハイ)>の『Fan』が12万301枚だった。これに対し2000年は、100万枚以上の売上げを記録したアルバムが4作品、50万枚以上が9作品、10万枚以上は68作品に上る。

こうした状況について、歌謡界関係者らは「わずか7年の間に音楽市場のパラダイムがCDからデジタル音源に移行したことが分かる」と指摘する。制作者サイドはCDに代わりデジタル音楽市場で収益を上げなくてはならないが、コンテンツを提供する移動通信会社との収益配分問題など解決すべき課題が多いと口をそろえる。

歌手らが「もうCDは制作しない」と公言するのも、現状を肌で感じているためだろう。ベテラン歌手のRUI(イ・スンチョル)は昨年10月に9枚目のアルバムをリリースした際、CDの概念はすでに絶望的で、CDを製作してもコストを回収することもままならないと話している。またイ・スンファンも「歌手が滅びるかもしれない」という危機感に、CDの消滅を言及した。

いまや歌手も市場の変化に敏感に対処していかなければならない時代となった。店頭に並ぶ盤ではなく、オンライン上でデジタルシングルを流通するのが茶飯事となりつつある。


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