韓国でアルバム発表する黒人演歌歌手ジェロ

日本で活動する黒人演歌歌手のジェロが、初のフルアルバム『約束』を韓国や台湾などアジア市場でリリースする。

　ジェロは昨年6月に日本で初のミニアルバム『COVERS』を発表し、オンライン音源を韓国でも販売した。日本語でカバーした収録曲の『釜山港へ帰れ』では、『トラワヨプサンハンヘ（釜山港へ帰ってください）』の部分を韓国で歌い話題を呼んだ。12日に所属事務所の東京本社で聯合ニュースとのインタビューに応じたジェロは、アルバムについて「演歌の多様性を感じてほしい。有名な作詞家や作曲家とともに制作し、完成度の高いアルバムに仕上がった」と紹介した。

　在日米軍の兵士と結婚した日本人の祖母の影響で演歌の魅力にはまった。米ピッツバーグ大学を卒業後コンピュータエンジニアとして働いていたが、2003年に演歌歌手を夢見て日本に渡ってきた。昨年、ヒップホップのスタイルで日本の演歌を歌い、演歌歌手デビューを果たした。デビューシングル『海雪』は30万枚の売り上げを記録、日本レコード大賞の新人賞を受賞したほか、NHK紅白歌合戦にも出場した。

　『約束』というアルバムタイトルは、演歌歌手デビューやNHK紅白歌合戦出場など祖母との約束を守ったことを記念してつけたという。今後も演歌にこだわり活動する考えで、「ことしも紅白歌合戦に出場したいし、ソロコンサートも開きたい」と目標を語った。

　ヒップホップダンスが趣味で、ヒップホップスタイルを好み、帽子は130個も揃えているというジェロは、韓国の好きな歌手にRain(ピ)を挙げた。韓国料理ではキムチとプルコギが好きで、「韓国に行ったら本場のプルコギを思う存分食べてみたい」と話した。