ミン・ジア=(聯合ニュース)
ミン・ジア=(聯合ニュース)
韓国KBS第2ドラマ『推奴』のヒロイン・オンニョン(イ・ダヘ)は、ネットユーザーに「男に迷惑をかける女」と言われている。オンニョンのために死んだり苦労する男が多いためだ。一方で、「迷惑をかけない女」というニックネームを付けられたキャラクターがいる。奴婢(ぬひ)のチョボクだ。

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 演じるミン・ジア(26)は、チョボクの大胆ながらも純粋、怖いもの知らずで前向きなところが、視聴者に評価されているようだと笑顔を見せた。インタビューの場に、ドラマとはまったく異なる「きれいな」姿で現れた。

奴婢という役のため、顔は黒く汚し、衣装は撮影が始まってから数か月も洗っていない。演技とはいえ、女優としては辛いものがあるはずだ。
 「お風呂に入ると、水が黒くなります。最初は特殊メークで肌が荒れ、アレルギー反応も起こしました。メークを終えた姿を見たときは戸惑いましたが、『これがチョボクなんだ』とと思うと、心が痛む一方で、チョボクとしてかわいく見られたいと思うようになりました」。

 デギル(チャン・ヒョク)ら逃亡する奴婢を追う「推奴輩」とともに、ストーリーのもう1方の軸を担うのが、チョボクら奴婢のグループだ。社会変革を夢見る奴婢らが組織を作り、腐敗した両班(貴族階級)を襲う。チョボクはグループ唯一の女性メンバーで、元猟師のオッポク(コン・ヒョンジン)に思いを寄せる。その賢さから、無学な奴婢を代表し、指令を伝える役割を果たす。

 衣装はみすぼらしく、寒さが一層肌にこたえる。「このままでは本当に凍死するのでは」と思ったこともあるという。最初ははだしだったが、あまりにも寒いため、ポソン(韓国の足袋)が支給された。それでも野外撮影が厳しいことには変わりない。先日はオッポクとのメロドラマらしきシーンを撮影したが、「寒さでオッポクが鼻水が出ちゃったんです。おかしかったの何のって…」。

 ミン・ジアはデビュー6年目の”中古新人”だ。単発ドラマやミュージックビデオに主演し、数本の連続ドラマにも出演したが、推奴」に出演するまで、認知度はほぼ「ゼロ」だった。今でも素顔でいると気づく人は少ないというが、生まれて初めて、チョボクという役で視聴者の関心を集めている。

 「演技をしたいという思いひとつで耐えてきました。飽きっぽいほうですが、演技だけは辛くてもやめたいとは思いませんでした。演技は胸を躍らせます」というミン・ジア。この先も努力し続けていれば、いつか認めてもらえるはずだと、凛(りん)として語った。


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