BoA の最新ニュースまとめ
BoAは先のインタビューで、「歌手として生きてきた10年間、1年ずつ分け大切に生きてきた」と振り返った。中学2年生だった2000年に韓国でデビュー、2001年に日本に進出し、韓国人歌手としては日本市場で初めて成功したケースに挙げられる。2008年には米国にも進出し、1年が12か月では足りないほど。平凡な人生を懐かしがる余裕もなかった。
彼女にとって、この10年はまさに挑戦の連続だった。14歳でのデビュー、日本進出、日本初ツアー、米国進出、近く予定されている米ハリウッド映画への出演がこれまで挑戦してきた記録だと、笑顔を見せる。
挑戦を続け10年が経ったが、BoAはまだ20代。デビュー時の”パワフルな少女”のイメージから、今でも10代の印象が根強い。だが、いつしか濃いアイラインのスモーキーなメイクが似合うようになったBoAは、「10代のままにいることはできないので、わたしの変化を自然に受け止めてほしい」ときっぱり。今は「ハリケーンのようにやってくる激しい恋愛がしたい」という。
BoAはこの2年間、米国進出に力を注いできた。まだ具体的な成果はないが、現在進行中のため、失敗と決めつけるのは早い。自らも、「歌手生活で良いターニングポイントなった」と振り返る。いろいろな刺激を受け、音楽への情熱も改めて感じた。米国の有名プロデューサーと仕事し、音楽やダンスにも磨きがかかった。成果より、歌手としての実力を高めるのに大きく役立ったと感じている。
緊張の連続だった外国での生活から離れ、久々に立つ韓国のステージは「里帰り」したような気分かと思いきや、「変化した韓国音楽界の流れに合わせられるのか、新人に戻ったような気分」と謙遜(けんそん)する。
6枚目アルバムの制作でも、そうした理由から悩みが多かった。エレクトロニクスサウンド、繰り返すサビの部分など、韓国の流行に合わせながらも、トレンドをリードするような試みが必要だった。
これまで主に海外作曲家の曲を発表したが、今回はキム・ドンリュル、<Nell>のキム・ジョンワン、ジヌといったシンガーソングライターをはじめ、国内の有名作曲家と制作した。
アルバムにはパフォーマンス用の曲と純粋に音楽だけを楽しめる曲を収録。タイトル曲はステージでパフォーマンスを披露できる自分らしい曲「ハリケーン・ビーナス」を選んだが、女性が共感できるアルバムにしたいとの思いから、20代以上の女性が車の中で、クラブで、または恋愛で悩んだときなど、いろいろなシーンで聞きたい曲、女性の心に響くバラード、気持ち良く楽しめる洗練された曲を盛り込んだ。
ダンスへの情熱を表現した『Let Me』、日々の暮らしで感じたことを歌った『一日一日』の自作曲2曲も入れている。自ら作詞した『Don’t Know What To Say』では、ピアニストの実兄が演奏に加わった。BoAは「空白期が良い影響を与えたよう。音楽的な幅が広がり、曲が豊富になった」と満足気な様子を見せた。
彼女の新たな挑戦はハリウッド進出だ。『Step Up』など、ダンス映画のシナリオで注目されたデュエイン・アドラー氏がシナリオと監督を務める作品に出演が決まっている。ニューヨークを背景にしたダンス映画で、タイトルは未定だ。
「歌手生活だけでも時間が足りず、演技への思いが強かったわけではありません。ですが、ダンス映画の上にわたしが好きな映画『Step Up』を書いたアドラー氏の作品ということで心が引かれました。ハリウッド進出よりも、テレビでしか見せたことのない自分のダンスを作品に残せるというのが魅力的でした」。
長くは続けられないといわれるダンス歌手として10年間、頂点に立ってきたBoA。傍目には順調だったようにみえるが、けがも多く、健康も害した。だが彼女は、自己管理を徹底すれば35歳までも問題はないと、ますます意欲を燃やしている。
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