同番組のプロデューサー、キム・ホサン氏は3日、聯合ニュースの取材に対し、7月ごろから同番組を世界76カ国で同時生中継する計画で、海外ファン向けの月刊誌の出版も予定していると明らかにした。
「ミュージックバンク」はすでに昨年8月27日から、KBSの海外向けチャンネル「KBSワールド」を通じ、日本を除くアジアと欧州、中東の54カ国・地域で同時生中継している。3473万世帯、1億4000人が視聴している。韓国のテレビ番組がこれだけ多くの国で同時に生中継されるというのは、類をみないことだ。
キム氏は、MBCとSBSも音楽番組を放送しているが、海外での知名度、人気度は比較にならないと自信を示す。海外を訪れた芸能事務所関係者らの話によると、東南アジアでは「ミュージックバンク」の放送日に、KBSワールドが視聴できる家庭に人が集まるほどの人気ぶりだという。番組を見た外国人が現地に駐在する韓国人に親近感を示したり、番組を見て韓国語を学ぶケースも増えていると聞き、同時生中継の拡大を進めるに至ったと説明した。
米州、日本では、韓国での放送から1~3週間の時差を置き、字幕入りの番組を放送しているが、同時生中継の場合は字幕を提供することができない。そのため当初は効果を確信できなかったが、「人類共通の言語」音楽を扱う番組で、字幕は大きな問題とはならなかった。今では世界の韓流ファンが毎週、リリースほやほやのK-POPの新曲を見せて聞かせる同番組に熱狂している。
インターネットの簡易投稿サイト「ツイッター」も、海外での「ミュージックバンク」人気を支える。番組では昨年11月にツイッターを開設(@KBSMusicBank)し、出演者情報、写真、インタビュー動画などを提供しているが、2日現在、フォロワーは11万2000人余りに達する。半数以上が海外のファンだ。制作サイドは今後、「フェースブック」や「ユーチューブ」も積極的に活用していく考えだ。
一方、下半期(7~12月)には「ミュージックバンク」のすべてを盛り込んだ雑誌を出版する。まずは日本で7月ごろにも、写真集のようなスタイルの月刊誌を発売する計画だ。1~2か月後に韓国内でも発売し、韓日同時発売体制を整える。反応が良ければ日本以外の国にも広げていく考えだ。人気スターの楽屋での姿など、番組の舞台裏をはじめとするさまざまな見どころを提供するとしている。
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