「Secret」左からソナ、ジウン、ジンガー、ヒョソン
「Secret」左からソナ、ジウン、ジンガー、ヒョソン
【ライジングスター】来る8月3日に「Madonna」で日本デビューを飾ることが決定し、7月6日には東京で「Premium Debut LIVE」を開催する「Secret」。あらゆるダンスをこなしRAPも担当するジンガー。(この記事は「Secret」ジンガー【1】から続いています)

Secret の最新ニュースまとめ

<b>■ジンガーが「Secret」メンバーに選ばれた理由とは…</b>
 既に全国のダンスコンクールで優勝していたジンガーは、その実力が認められ大学に進学するが、問題は別にあった。「歌手デビューの夢が大きくなっていた状況で、わたしにとって学生生活は無意味に感じ、休学してダンススクールに通う決心をしました」

 そしてジンガーは、現在の所属事務所がオーディションを実施するという情報を聞き、すぐに応募した。当時ジンガーは“クランプ(krump)”というダンスジャンルにハマり、ヒップホップマニアとして有名だった。自身も「ヒップホップというジャンルが好きだ」と微笑む。「今の事務所に『アンタッチャブル』というヒップホップグループがいるため、わたしもヒップホップをするのだと信じて、オーディションに参加しました。しかし、結果は惨めでした。とてもあっさり脱落したのです」

 とても落ち込みはしたが彼女は、諦めずに2度目のオーディションに臨んだ。ジンガーは最初のオーディションでは見せなかったラップを披露するなど、新たな意気込みでベストを尽くした。結果は合格。「わたしは本当に自信に充ち溢れているんです。2度目のオーディションを受け、事務所の関係者に『選ばなかったら一生後悔すると思う』というメールまで送りました(笑)。後に、わたしがグループに合流することで、『Secret』のイメージが多様化するだろうと考え選んでいただいたことを知りました」

 ジンガーは合格したものの、無名な事務所に入ることへ戸惑っていたことを吐露した。苦労した期間が長かった分、期待も大きかったということなのだろうか。「心配はなくはありませんでしたが、事務所を一度信じようと思いました。実際は家族のような雰囲気がとても良く、契約するに至りました。ステージに立てるということがすごく不思議でしたね。ついにわたしが歌手になれるという思いで、夢のようでした」

 しかし、その夢のような感覚は長く続かなかった。これまで数え切れないほど、数多くの人の前でダンスや歌を見せてきたジンガーであったが、「Secret」としての初ステージは苦い経験となった。「ステージ経験も多かったので自信はあったのですが、いざ初ステージに立つと何がなんだかわからず、最初と最後しか思い出せないんです。表情やジェスチャーをどうしたのかさえわかりません。すぐにモニタリングし、『これではダメだ』と思い知らされました」

 初ステージ後、ジンガーは新たに心を入れ替えた。「認められるにはさらなる努力が必要だと痛感しました。根拠のない自信が恥ずかしくもなりましたが、そこからやる気がどんどん湧いてきました」

<b>■デビュー当初、人気に対するプレッシャーが大きかった</b>
 待ちに待ったデビューを飾ったが、ジンガーは人知れず悩み始めた。ユーザーに自分自身の存在を把握してもらえないことに、消極的になっていた。「他メンバーに比べて皆さんの前に出る機会がないのを見ると、わたしに対する関心が少ないことは事実じゃないですか。そう思うと、徐々に自信もなくなっていきました。テレビ出演などは仕方ないと思っていましたが、ステージ上でも控え目になっていることに驚きました」

 ジンガーの目に涙がこぼれたのはこの瞬間だった。芸能人であれば人気に左右されることからプレッシャーを感じるのは当然だが、20代前半のジンガーにとっては、大きく心を傷つけられた。「『I want you back』の活動以降のわたしに、自信はなかったように思います。満足のいくパフォーマンスも見せられませんでした。ダンスには自信があったものの、ある瞬間前に出ることが怖くなり、後ろでぐるぐると回る自身の姿を見ることになりました」

 ステージで後ろに下がる習慣が身に付いたのはやはりこのため。自信を失うとダンス感覚も失われていったという。ユーザーに認められることができなかったと、自分自身に対して失望した。「そんな理由からストレスを受けなかったといえば嘘になります。ステージでわたしよりソナやヒョソンに大きな歓声があがるのを聞いて、落ち込んだのは事実です。辞めたいと思うことも多々ありましたが、その姿を見ていたメンバーが慰めてくれました」

 人知れない悩みを打ち明けたジンガーは今でも夢があるとし、もう一度前向きに活動する覚悟を決めた。「最近は、しばらくして時が過ぎた後にいつかは皆さんがわたしの魅力をわかってくれると信じています(笑)。もちろん今は簡単ではありませんが、わたしだけのカラーを出せるようにベストを尽くします」。メンバーのおかげで耐えてここまで来られたというジンガーの目には、いつしか涙の代わりに笑みがこぼれていた。

 こうしたポジティブな考え方に変化したからだろうか。ジンガーはMBCの芸能番組「花束」に出演し、自身の存在を徐々に広め、「Secret」には欠かせない重要なメンバーに成長した。「より成長した姿をお見せすることは、わたしをここまで導いてくださったファンの皆さんの愛に応えることだと思っています。着実に前に進むジンガー、いや『Secret』の姿に期待していてください」(記者:パク・コヌク)


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