ソル・ギョング の最新ニュースまとめ
舞台は釜山、テーマは「愛」という2条件のもと、監督は「釜山国際映画祭」と縁のある3人の映画監督が選び出された。映画「怪盗ブラック・タイガー」などで日本でも知られるタイのウィシット・サーサナティアン、日本の行定勲、韓国の実力派チャン・ジュナン。個性の異なる3監督が、それぞれの釜山をスクリーンに映し出す。
その中でも、圧倒的な完成度で魅了するのは、行定監督の「Kamome」だ。映画をこよなく愛する昔気質の撮影監督が、不思議な少女と出会い、ほのかな恋心を抱くファンタジー。少女を演じた吉高由里子の透明感ある美しさと、撮影監督を演じた名優ソル・ギョングの視線、仕草、涙といった演技の一つひとつが心に沁みる。観光名所としての顔とは異なる夜の釜山の町並みは、どこか懐かしくやさしい気持ちにさせてくれる。日本人監督ならではの情緒が滲んだ作品に仕上がっている。
このたび、主演ソル・ギョングのオフィシャルインタビューが届いた。
<b>-「カメリア」に出演した経緯について。</b>
今回出演した「kamome」は脚本もとても素晴らしかったし、なにより行定監督からのオファーだったのですぐにOKしました。断る理由は無かったですね。
<b>-共演した、吉高由里子さんについて、印象はいかがでしたか。</b>
強烈な「匂い」をもった女優さんですね。「香り」じゃなくって「におい(日本語で)」。彼女の撮影期間は5日間だけだったけれども、すぐにスタッフやキャストの心をわし掴みにしていました。そして撮影が終わってしまうと、私たちは彼女の残した足跡の寂しさを強く感じました。言葉は通じなくてもハートでコミュニケーションをとれる素晴らしい女性だと思います。
<b>-行定監督と仕事をすることについて。</b>
本当に楽しかったです。日本の監督とは初めて仕事をしたけれど、ときめくような時間を過ごすことができました。最近の韓国映画は、作品も撮影もとってもスピーディーで、じっくり映画について考える暇もありません。でも今回、監督は私に十分な時間をくれました。流れに身を任せるように現場に溶け込んでいくことができたし、撮影が始まってもデジタルではなく、フィルムが回るカタカタという心地よい音とともに、とても長い息遣いの中で芝居をすることができました。それは役者にとっては最高に興奮する瞬間なんです。
<b>-「kamome」という作品について。</b>
日本的な情緒を感じる作品だと思います。韓国映画はストレートで、伝えたいことを直接表現することが多いけれど、幻想的な雰囲気、儚い情緒を持った「kamome」は、舞台は釜山だけれども、日本の良さを感じる作品です。
-俳優として常に心がけている事は。
俳優として普段から特別に心がけているということもないんです。毎日学習しているつもりでも、なかなか上手くいかない自分に苛立ちを感じたり、辛くなったりすることもある普通の人間です。でも、「平凡であろう」と努力はしているかもしれない。あなたの隣に住んでいる人を自然に演じるために。だから皆に交じって、街の屋台でビールを飲んだりしているんですよ(笑)。
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