左からコン・テユ、イ・テガン
左からコン・テユ、イ・テガン
11月26日(土)より新宿バルト9他にて全国ロードショーとなる映画「クロサワ映画2011 ~笑いにできない恋がある~」(監督:渡辺琢)。「クロサワ映画」は昨年第1弾が公開され話題となった「森三中」黒沢かずこ主演のセルフパロディ映画。第2弾となる今回は、日韓の恋愛模様を、人気女芸人の日常を踏まえてユーモアに、そしてリアルに描いている。黒沢かずこほか、椿鬼奴、「オアシズ」の光浦靖子と大久保佳代子、そして韓国人役としてコン・テユとイ・テガンが主演している。

ペ・ヨンジュン の最新ニュースまとめ

 パク・ソンドル役のコン・テユは1982年生まれの29歳。2001年に「天国に一番近い男」(TBS)に出演、2003年より韓国に渡り、音楽番組のVJやミュージックビデオで活躍した。そして、ペ・ヨンジュン主催の「ブロコリ会員16万人が選ぶ新韓流スターオーディション」でグランプリを獲得し、2008年に日本活動を再開。2011年秋からはレギュラーが5本。11月には人気番組にゲスト出演が多数決まっている。

 一方のペ・ウンソン役のイ・テガンは1986年生まれの25歳。2006年にK-POPグループ「ZAZA」のメンバーとして歌手デビュー。2008年に活動拠点を日本に移す。2011年秋からはレギュラーが6本。コン・テユとともに、表参道にて定期的にライブも開催している。

 また2人は今年、ドラマ「祝女」内での設定のもと、太田基裕とともに3人で韓流スーパーグループ「無限男子」を結成、CDデビューを果たした。そんなさまざまな分野で活躍中のコン・テユとイ・テガンに、出演作「クロサワ映画2011」に関するエピソードなどを聞いた。

<b>-コン・テユさんは日本語ネイティブですが、劇中ではたどたどしい日本語を使っていました。苦労した部分はありますか。</b>
<b>コン・テユ</b>:(役柄が)来日して5~6年という設定でしたので、完璧な日本語を使うわけにはいきません。(イ・テガンを見ながら)ここにお手本がいたんですよ(笑)。あとは、韓国人留学生や日本でお仕事をされている方に会う機会も多く、そのイメージを集めて“カタコト”を作りました。それから、台本も一度、すべてハングルで書き直しました。日本語で読むよりも韓国語で読んだ方が、雰囲気が出ますから。

<b>-役作りにおいて、苦労したことはありますか。</b>
<b>コン・テユ</b>:やはりその“カタコト”が難しかったです。感情が入ると(話し方が)自然になってしまうんです。何度も演じていると、周りも(自然な口調に)慣れてしまって、監督から指摘されるまで誰も気付かないことがありました。言葉のつたなさを出そうとして棒読みになってしまったりと、本当に大変でしたね。それでも、せりふはきちんと伝えたかったので、気持ちの比重をより高められるよう努めました。
<b>イ・テガン</b>:(日本語がほとんど話せない役柄だったので)反対に僕は苦労しませんでした(笑)。今年の1月に撮影をしたのですが、今よりも日本語ができなかったんです。実際にたどたどしかったので(せりふにおいての)言葉の問題はなく、感情だけを入れて自分なりの芝居を心がけました。

<b>-2人の演技がとてもリアルに見えましたが。</b>
<b>コン・テユ</b>:(韓国について)自分たちが知っていることもたくさんあるので、監督と話しながら意見を出しました。衣装やヘアスタイルも自分たちの趣向がかなり反映されていて、テガンに関してはすべて私服です。日本では手に入りにくいものもあるので、用意されていたものよりも馴染んでいてよかったと思います。
<b>イ・テガン</b>:自分自身が韓国で買ってきたものなので、韓国人のイメージがそのまま出せたのではないかと思います。

<b>-映画でもあるように「韓国の男性は肉食系」と言われていますが、日本の男性に比べて肉食系だと感じますか。</b>
<b>イ・テガン</b>:そう思います。韓国人は積極的なので、自分自身の気持ちを隠さずにストレートに言いますし、たとえ断られても、何度も何度もアプローチします。恋人に「好きだ」と伝えますし、「愛してる」とも言います。

<b>-撮影中のエピソードはありますか。</b>
<b>コン・テユ</b>:主演の皆さんはバラエティにも引っ張りだこの芸人さんたちなので、こんなに面白すぎる現場は今までになかったように思います。いつも笑いが絶えず、シリアスなシーンでも「はい、カット」となった瞬間、すぐに笑ってしまうほどでした。監督さんの雰囲気作りも徹底されていて、自分たちはその作られた空間にいました。リアルに作品の中にいるような、観客の気持ちで楽しませていただきました。

<b>-特に見てほしいシーンはどこですか。</b>
<b>コン・テユ</b>:大久保佳代子さんとテガンのキスシーンです(笑)。
<b>イ・テガン</b>:リハーサル・本番含めて何度もキスをしたのですが、日本での初のキスシーンが大久保さんでよかったです。NGが出て撮り直すたびにリップクリームを塗るので、シーンを重ねるごとに“ベトベト”になったのを覚えています(笑)。
<b>コン・テユ</b>:感動すべきキスシーンなのに、なぜか、笑いが出てしまうんですよね(笑)。(上映された)「沖縄国際映画祭」でも大爆笑でした。
<b>イ・テガン</b>:僕が日本語を話せない設定で、(大久保さんと)2人でいても会話にならないので、目が合ったら「じゃあ、キスしちゃおうか」という世界でしたね(笑)。
<b>コン・テユ</b>:傍から見ていたら、言葉の壁もありませんよね、恋愛には。

<b>-「恋愛には言葉の壁もない」とおっしゃいましたが、日本の女性の印象はどうですか。</b>
<b>イ・テガン</b>:すごく優しいと思います。
<b>コン・テユ</b>:いろいろな外国の方と出会いましたが、皆、「日本女性の優しさがいい」と言っていました。「奥ゆかしい」という感覚は日本独特のものだと思います。それが本当に魅力的に映るようです。
<b>イ・テガン</b>:日本の女性は外国に行くと、“モテる”ことを実感すると思いますよ(笑)。

<b>-ファンの皆さんにメッセージをお願いします。</b>
<b>イ・テガン</b>:笑いも切なさもあり、喜怒哀楽が集まった映画です。(ことしは、東日本大震災などの影響で苦労されている)日本の皆さんに元気を分けられたらと思います。この映画を見て笑顔になってください。
<b>コン・テユ</b>:楽しく、そして泣ける映画になっています。もちろん女性に見ていただきたいという思いもありますが、家族で見ても、カップルで見ても楽しい映画だと思います。幅広い方に、たくさん笑って幸せを感じていただきたいですね。日本と韓国がテーマになっていますので、「WoW!Korea」をご覧の皆さんには勉強になる部分もあるかと…(笑)。韓国にたくさん行かれている方もいらっしゃると思うので、この作品を見て「あ~そうそう、これあるある~」と共感してもらえればうれしいです(笑)。そして、韓国のことをもっと好きになっていただけたら最高です。

 2011年はドラマや歌、バラエティ、映画、ラジオなど、ジャンルを超えた挑戦ができ充実していたという2人。「クロサワ映画2011~笑いにできない恋がある~」では、「コン・テユ」、「イ・テガン」という2俳優のリアリティ溢れる熱演に注目してほしい。


Copyrights(C)wowkorea.jp 0