「マイ・バック・ページ」は東大安田講堂事件など学生運動がピークだった時代を背景にしている。週刊朝日などの記者だった川本三郎氏が1960~70年代を象徴する出来事をつづった回想録が原作だ。
映画は重苦しい時代的空気を含んでいるが、ストーリーが進むにつれ、監督特有の繊細な演出が引き立つ。まるで顕微鏡のように、主人公2人の心理と関係を描いている。
山下監督は「暴力で世界を変えられると信じていた当時の学生運動は普遍的ではなかったが、何かを成し遂げようとする20代の焦りはいつの時代も同じ」と説明する。20代の不安と焦りは自らも経験したもので、時代は異なっても普遍的な共感を得ると考えたという。「だから多くの若者に見てもらいたい」と笑顔を見せた。
妻夫木聡、松山ケンイチら人気俳優が出演しており、韓国ではすでに話題を集めている。
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