俳優ソン・イルグク
俳優ソン・イルグク
韓国ドラマ「強力班~ソウル江南警察署~」は「朱蒙(チュモン)」など時代劇のヒーロー、ソン・イルグクが初の刑事役に挑んだ話題作。不慮の事故で愛娘を失った悲しい過去を抱えながらも、凶悪犯罪に立ち向かう型破りな刑事パク・セヒョクを熱演し、新境地を開拓した。

ソン・イルグク の最新ニュースまとめ

 7月4日(水)「強力班~ソウル江南警察署~」DVD-SET1が発売、Vol.1~4がレンタル開始となる。また8月3日(金)には、DVD-SET2が発売し、Vol.5~8のレンタルが開始される(発売元・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント/各¥15,750(税込))。

 「強力班~ソウル江南警察署~」主演俳優ソン・イルグクのオフィシャルインタビューが届いた。

<b>-「強力班~ソウル江南警察署~」に出演したきっかけは。</b>
台本をもらった時、スリリングで生々しい凶悪犯罪の現場の雰囲気が伝わるほど、面白かったんです。それに監督があまりにも情熱的な方で、期待感と演じてみたい気持ちが強くなってきたんです。「強力班」はドラマのストーリーだけを単純に追うのではなく、主人公を軸にした人間関係とその周辺の人物にも焦点を合わせて作られています。不気味な謎かけ、謎解き、それから手に汗握る緊張感の中にシニカルな笑いもある作品でしたし、庶民的でドロくさい強力班の刑事を通して、これまでになかったもうひとつの演技が引き出される気がして、挑戦しました。

<b>-ソンさんから見て、パク・セヒョクとはどのような人物ですか。</b>
ある事件の犯人検挙の過程で事件に巻き込まれ、一人娘ヘインを死なせてしまったことがきっかけで、刑事になった人物です。表向きは明るく陽気な姿を装っていますが、一人でいる時には逃れようもなく心の奥深くにある痛みと闘わなければならない孤独な刑事。ですから、内面の演技がとても大事でした。荒々しく無情な刑事の姿である一方で、内面はヘインを失くす以前の教師をしていたころの純粋さがあり、被害者の痛みを誰よりも理解し、どんな事件でも最善を尽くして真相を明らかにしようとする根性をもっています。その部分になかなか共感できなくて。セヒョクの唯一の慰めは、亡くなった娘の位牌や遺品を安置してある納骨堂で、娘に語りかけることだったのですが、納骨堂で娘をしきりに恋しく思うシーンは身に沁みるほど、切なさが伝わってきてすごく泣きました。

<b>-セヒョクを演じる上で、役作りで苦労したことは。</b>
今まで演じてきたキャラクターとはかなり相反する役柄でしたので、とても心配でした。それだけに準備を重ね、 寒さと激しいアクションへの覚悟はしていました。ドラマのために夕方から翌朝まで江南署で、一晩当直にあたったのですが、その日は、あまりにも寒くて何も起こらない静かな日でした。ただ実際の刑事たちは、本当に苦労をされていました。肉体的にではなく精神的に…。徹底した使命感と家族の犠牲なしにはできない仕事だと思いました。その方々に迷惑をかけないように頑張ろうと、自分も当直の仕事を覚悟したのですが、あまりに寒くて何も事件が起こりませんでした。逆にそれが刑事の方々の苦しみや苦労を理解するのにとても役立ったと感じます。当直で、解決した事件現場の死体写真を持っている刑事から話を伺いました。今でもその事件で覚えた憤りを忘れないために、写真を持ち歩いているのだそうです。何も起こらない当直の日だったからこそ、普段はなかなか聞くことができない貴重な話を伺うことができました。そこから単純に怖さとか怒りではなく、静かながらも重い責任感が自分にも湧いてきたのです。

<b>-実際に撮影に入ってみて、どんなことを感じましたか。</b>
新人の気持ちで再出発しようと思い、本当に最善を尽くして取り組みました。苦労したというよりは、監督とスタッフ皆が頑張って撮影していく中で、いつも楽しく演じることができました。撮影が始まる30分も前に現場入りし、照明スタッフの方々や監督と話をしたりしたのですが、それがソン・ジヒョさんに大変申し訳ないことになってしまいました。女優さんはメイクやスタイリングするのに時間がかかります。特にジヒョさんが遅刻したわけでもないのに、僕があまりにも早く現場に行ってしまったせいで雰囲気が…(笑)。

<b>-ソン・ジヒョさんとは「朱蒙(チュモン)」以来の再共演となりましたが、いかがでしたか。</b>
もちろん、また一緒に演じることになってうれしかったです。正直、女優さんはあまりにも敏感で、繊細な部分もありますから戸惑う時が多いのですが、ジヒョさんは、活発ですし、明るく根性もある方。たまに男っぽいところもありますね(笑)。明るくて、温かくて、一方でたくましい女優さんだと思います。

<b>-「強力班」の個性的な刑事たちとのやりとりが魅力的でした。共演者の方たちとのエピソードをお聞かせください。(キム・ジュン、イ・ジョンヒョクなど)</b>
イ・ジョンヒョクさんは、圧倒的な魅力ある話術と高い信頼感があり、江南署の撮影現場の顔でした。いつも現場を明るくしてくれる、なくてはならない存在でした。第一印象は冷たい感じだったのですが、意外と面白い方なんです。キム・ジュンさんもアイドルなのに、大事な役を任せることができるほど、ものすごく演技者として頑張っていました。キャラクターとのチームワークがドラマの大きな軸だったと思います。撮影現場チームのバランスも良く、苦労を共にした出演者、スタッフの皆さんが支えてくださったおかげで楽しくすごすことができた気がします。

<b>-「強力班」の楽しみ方、みどころを教えてください。</b>
社会的に話題になっている問題を扱っていますし、今まで引き受けた役の中で最も明るい役柄です。犯人の前ではとても鋭い感性を見せるのに、普段はどこかネジが一本はずれたようにお粗末な面もあり、興味深いキャラクターで魅力的な人物です。刑事と言っても、友人や近所の人のような身近な人物として、視聴者の皆さんに親しみを持ってもらえる刑事ドラマになるよう、監督とスタッフ皆が覚悟した作品だったので、楽しくご覧いただけると思っています。
一つの作品を作り上げるためには、自分一人の努力だけでなく、スタッフ、俳優が現場で共に呼吸していくため、多くの役割や力が必要です。この作品は、俳優という仕事についてもう一度考える良い機会となりました。ゆえに、このドラマには格別な愛情があります。多くの経験を得た貴重な時間を過ごしたドラマだったと思います。

<b>-最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。</b>
「強力班」はスピード感溢れる展開と優れた映像美を楽しむことができるオムニバス式エピソードで描かれた刑事ドラマです。Alexaというカメラを使い 映像がとても美しいのも自慢です。「朱豪(チュモン)」での僕とは違い、さまざまな表情でバラエティーに富んだ演技をお見せすることができます。期待を裏切らない作品になっておりますので、ぜひご覧ください。

Copyrights(C)wowkorea.jp 0