ペク・チヨン(右)とナム・ギュリ
ペク・チヨン(右)とナム・ギュリ
韓国歌手ペク・チヨンと女優ナム・ギュリが自分たちの写真を許可なくインターネットに掲載した病院から賠償を受けることになった。

ペク・チヨン の最新ニュースまとめ

 ソウル中央地裁のチョン・チャンウ判事は、ペク・チヨンなどが整形外科病院を運営するチェ某氏を相手取り起こした訴訟で「チェ氏がペク・チヨンとナム・ギュリに500万ウォン(約42万円)ずつ支給せよ」と原告一部勝訴の判決を下したと24日、明らかにした。

 チョン判事はチェ氏の病院職員らが、いわゆる“ブログマーケティング”をしながらペク・チヨンとナム・ギュリの写真を使用し、パブリシティ権を侵害したと判断した。

 チョン判事は「ブログの投稿は外見上、テレビ番組へのレビューや感想を書く形式だが、実際は病院PRを添付してマーケティングの一環として行われた」とし「写真が継続して無断使用されると、広告モデルとしてのペク・チヨンなどの商品性を減少せざるを得ない」と判示した。

 パブリシティ権は、芸能人などの有名人が自身の肖像や氏名を商業的に使用することを許諾する権利である。

 米国では譲渡可能な財産権として広く認められている。韓国の法律では明示的な規則はないが、いくつかの下級審判決で判例が形成される傾向にある。

 過去に俳優チャン・ドンゴンなど芸能人16人は、ソウルのある眼科医師を相手取り同様の訴訟を起こしたが、去る13日に敗訴した。しかし、同判決の趣旨は、外注業者の写真盗用に対する責任を病院に問うことはできないと、パブリシティ権自体を否定するものではなかった。

 チョン判事は「パブリシティ権は、すでに一種の『裁判官による法形成過程』を介して、法秩序に編入された」とし「明示的な立法がないという理由だけで、パブリシティ権の概念自体を否定することは難しい」と述べた。


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