野の花映画賞授賞式
野の花映画賞授賞式
韓国独立映画の底辺拡大のため、新たな映画賞が生まれる。独立映画界で映画祭ではなく、映画賞が作られるのは今回が初めてのことだ。

 野の花映画賞運営委員会は17日、ソウル市内にある韓国プレスセンターで記者会見を開き、来月1日、南山(ナムサン)文化芸術産業融合センターで「第1回映画賞」授賞式を開催する、と明らかにした。

 ダルシ・パケット実行委員長は「米国にはインディペンデント・スピリットアワーズ、英国にはブリティッシュ・インディペンデントフィルムアワーズのような独立映画賞があるが、韓国映画にはこれと同様の映画賞はない」とし「独立映画が観客の前に登場することが容易ではない状況下で、映画賞があれば観客とさらに近づけるだろうと判断し、賞を作ることになった」と説明した。

 野の花映画賞授賞は、最優秀作品賞と監督賞、男優・女優賞、新人賞、撮影賞など全9つの部門で進行される。昨年1月1日から12月31日の間に劇場で上映され、純制作費10億ウォン(約9900万円)未満の韓国低予算独立映画を大賞に候補作品が選定される。

 作品賞候補には「とげの花」(イ・ドング)、「ロシアン小説」(シン・ヨンシク)、「冥王星」(シン・スウォン)、「類似」(ヨン・サンホ)、「イントゥギ」(オム・テファ)、「眠れない夜」(チャン・ゴンジェ)、「ジスル:終わらない季節2」(オ・ミョル)の7編がノミネートされた。

 韓国で十数年間、映画評論家として活動してきたダルシ・パケット実行委員長は「野の花は花弁が多様なだけではなく、困難だと言われる環境でも力強く花開くという良い象徴であるため、『野の花映画賞』と名付けた」と語った。

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