直接的な歌詞が流行りである今の歌謡界で、象徴的かつ比喩的な歌詞が引き立っているが、ラップフィーチャリングを担当した「EPIK HIGH」TABLOとの相乗効果が耳を引きつける。「Come take my hand 乾いてしまった俺の心臓を濡らしてくれ。Come take my hand Till the end. また君のために生きて行くことができるように」というサビが壮大ながらも、悲しく、耳元を鳴らす。
これ以外にも、別れを後悔する男の淡泊ながらも落ち着いた告白を率直に込めた「REACH」、アメリカンハードロックと90年代の感性の正統派バラードの雰囲気が共存するバラード曲「ナビ(蝶)」、「Brown Eyed Soul」ナオルがプレゼントした感性のバラード曲「私の夜」、トラックヒップホップジャンルの「OUT OF CONTROL」、90年代初頭のビッグバンドスタイルのジャズ曲である「MUSICAL IN LIFE」、ポップジャンルの「LOVE YOU MORE」など多様なジャンルをぎっしりと詰め込んだ13曲が見栄えする。そして、それぞれの歌に合わせてステージで広げられるパフォーマンスを想像させる。