韓国歌謡界も梨泰院事故犠牲者を哀悼　新譜発表や公演の延期・中止相次ぐ

【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルの繁華街、梨泰院でハロウィーンイベントに押し寄せた多数の人が転倒し多くの死傷者が出た事故を受け、アーティストの新譜リリースや公演開催などの延期や中止が相次いでいる。　歌謡界関係者によると、人気男性グループ、ＥＸＯ（エクソ）のチェンは３１日に予定していた３枚目のソロミニアルバムの発売を暫定的に延期した。所属事務所のＳＭエンタテインメントは延期について「（梨泰院の事故の）犠牲者に哀悼を表する思いから下した決定」と説明し、アルバム発売を心待ちにしていたファンに理解を求めた。　２０１９年に男性グループ、Ｈｉｇｈｌｉｇｈｔ（ハイライト）を脱退したヨン・ジュンヒョン、女性グループのＩＲＲＩＳ（アイリス）、男性グループのＤＲＩＰＰＩＮ（ドリッピン）も新譜発売を延期した。新人男性グループのＹＯＵＮＩＴＥ（ユナイト）は３１日に３枚目のミニアルバムをリリースするが、リリースに合わせて開く予定だったショーケースは取りやめた。　大手芸能事務所のイベントなども延期または中止となった。　ＳＭエンタテインメントは３０日午後に予定していたハロウィーンイベント「ＳＭＴＯＷＮ　ＷＯＮＤＥＲＬＡＮＤ　２０２２」を中止した。同イベントのレッドカーペットイベントがオンラインコンサート配信プラットフォーム「Ｂｅｙｏｎｄ　ＬＩＶＥ」で午後６時１５分からライブ配信される予定だったが、イベント中止を受けて配信も中止された。イベントにはａｅｓｐａ（エスパ）、ＮＣＴなど所属アーティストがそれぞれの個性を生かした仮装で出演する予定だった。　世界的な人気グループ、ＢＴＳを擁する総合エンターテインメント企業のＨＹＢＥ（ハイブ）は来月４日に開く予定だった会社説明会を延期した。同社は毎年秋に同社の見通しや所属アーティストの計画などを知らせる説明会を開催してきた。　また、３０日と３１日に予定されていたＢＴＳのメンバー、ＪＩＮ（ジン）のファーストソロシングル「Ｔｈｅ　Ａｓｔｒｏｎａｕｔ」関連コンテンツのスケジュールも延期された。　このほか、大型の音楽フェスティバルの公演やトロット（韓国の演歌）歌手のコンサートなども相次いで取りやめとなった。